「彼の家に泊ったある朝、鏡を見ると、顔の顎の下に小さなホクロができていることに気付きました。シミみたいなものかな…と思い、ショックだったんですね。
>>のどを通る瞬間が好き…~女がドン引く瞬間~<<
数日後、また彼の家に泊った翌朝、鏡を見たら、頬にホクロができていました。しかも、今度はちょっと大きめ…。ひょっとしたら、このままホクロだらけの顔になってしまうのではないかと、恐怖を覚えました」
しかし、数日するとホクロが少しだけ薄くなり、安心したそう。そこで彼女は、あることに気付いた…。
「新しくできたホクロの位置が、彼の顔にあるホクロの位置と同じだったんです。しかも、サイズもだいたい一緒。おかしいな…と思いました。そして、次に彼の家に泊った夜です。ベッドに入り、目をつむりながらも眠らないようにしていたんですね。すると、顔に何かが当たる感触があり、目を開けました。
彼が、マジックを持って、私の顔に何か書いていたんです。何しているのかと尋ねると、“ホクロを書いていたんだ”と…。なんでも、自分と同じ位置にホクロを書いて、“お揃いにしたかった”と言うんです。
確かに彼は、ペアルックなどが好きなタイプでした。彼の顔をよく見ると、私に元々あったホクロの位置と同じ位置に、ホクロを書いていました。マジックを見ると、やっぱり油性ペンでしたね。なかなか消えないわけです。人の顔に、何してくれてんだと思いました」
彼なりの愛情表現だったのだろう。きっと、ホクロの数だけ抱きしめて欲しかったに違いない。
写真・flowcomm