山田は、1981年のデビュー以降、80年代から90年代前半にかけて女優やお笑い、モノマネ、司会などで大活躍。山田の名前が番組名に使用された冠番組をはじめ、長年にわたり好感度タレントの代名詞ともなった。また、多数のレギュラー番組を抱えた全盛期には民放の各キー局に山田専用の“仮眠室”が存在し、最高月収は1億円超えともいわれた。
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芸能界において「女性で唯一天下を取ったお笑いタレント」と評された山田だが、敵視する相手というのがかつての事務所の後輩芸人・有吉弘行だという。その発端となったのは、2019年5月に騒動となった山田の事務所独立問題である。
山田は39年間、芸能事務所「太田プロダクション」に所属していたが、事務所に対する不信感が原因とみられ独立騒動に発展。だが、その一方で事務所残留への前向きな姿勢も示していた。
その最中の同月、有吉はラジオ『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)に生出演し、山田の独立騒動に言及。有吉は、「(山田は)やめるな。悲しいなぁ。今までありがとうございました」と発言。すると同月、舞台『山田邦子の門』の上演発表に出席した山田が、有吉の発言で騒動が大きくなった要因と指摘し、「有吉が悪いのよ。あいつがラジオで事務所をやめるとか言って。大した話じゃなかったのに。有吉(舞台に)来なさい」と呼びかけた。
これを受け有吉は同月、同番組の冒頭で「本当に山田邦子だけは、本当に」と切り出し、「いろんなスタッフからさ、『結構、言われてましたね』って。『何?』って言ったら『いや、邦子さんが何か、有吉が悪いんだって、ワイドショーでやってましたよ。めちゃめちゃ言ってましたよ』と」と、スタッフから山田が敵視していると忠告を受けたと明かした。
これに有吉は、「『何をー!』って、こっちだって腹立ってるからね。なんでだよ。テメーがブログで何か、しみったれた、みじめったらしい書き方したんだろ?『スタッフが来ないわ』なんっつって。『どうしたもんかしら?』みたいな。だから、オレらが心配して声掛けてやってんだろう、テメー、このやろう。それなのに、なんで有吉が悪いんだよ」と怒りをぶちまけたのだ。
とはいえ、今回の山田との一連のやりとりを結果的には笑いにしていた有吉。だが、山田は翌6月、事務所を退社した。この理由について、山田は「もともとお笑いの事務所だったのが、だんだん芸事を重視しなくなってきて、そこに違和感はありました」と、同年8月のニュースサイト『NEWポストセブン』のインタビューで明かしている。
一方で、2020年6月発売の『女性自身』(光文社)のインタビューで山田は、「大嫌いな芸能人ベスト5」に有吉を挙げ、「私が太田プロをやめるときに『根性なし!』とかみついてきた」と理由を説明。続けて「そんなことをお前に言われる筋合いはないんだよ!”って今でも思っています」と怨念を口にした。
そして今月11日、有吉は同番組で『M-1』の新審査員に決定した山田について「私は特に申すこともございません」と発言。さらに、「歯にたくわんが挟まったような言い方はしてませんから」とニヤつき、同日のニュースサイト『東スポWeb』では、「有吉が発言を躊躇した相手は山田」と示唆した。
16日放送のラジオ『とろサーモンの冠ラジオ枠買ってもらった。』(渋谷クロスFM)でも、お笑い芸人・中山功太が山田の退所は有吉の苦言が原因だったと掘り返し、両者の因縁に再び注目が集まった。『M-1』でのジャッジが物議を醸している山田だが、有吉はこれに反応するのだろうか。