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テレビの情報番組で芸能リポーターの仕事が激減した理由

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 芸能リポーターとして活躍した前田忠明さんが9月28日午後4時半ごろ、くも膜下出血のため都内の病院で死去したことを19日、各メディアが報じた。

 報道をまとめると、前田さんは9月、東京・新宿区の自宅マンションで転倒し、救急搬送先の病院で死亡が確認されたという。告別式は近親者のみで行ったという。

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 「前田さんは『まえちゅうさん』の愛称で親しまれ、タレント側に寄り添った取材をすることで知られていた。一方、2010年に亡くなった梨元勝さんはスキャンダル至上主義でジャニーズ事務所ともケンカをいとわず、互いに良きライバル関係だった。梨元さんは早くもテレビ界に居場所がなくなり、調整型の前田さんは残っていたものの、コロナがまん延し始めた2020年3月にちょうど40年専属契約を結んでいたフジとの契約を解除されてしまった」(テレビ局関係者)

 売れっ子芸能リポーターの一人であった井上公造さんは今年3月でリポーターを引退。
 このところ、テレビ各局の番組で芸能リポーターが出演しているのをあまり見なくなってしまっただけに、井上さんはさみしい〝引き際〟となってしまったが、テレビ各局の芸能ニュースへの向き合い方の変化により、リポーターの仕事が徐々に減ってしまったというのだ。

 「ひと昔前なら、週刊誌に出た記事をめぐって各局が当事者を直撃して独自のVTRを作ったりしていたためリポーターが必要不可欠だった。ところが、年々、芸能ニュースの放送時間が減り、余計なことをして芸能事務所ともめることを避けるため、スポーツ紙のスクープ記事を紹介したり、番宣でのインタビューがメインになっていった。番宣のインタビューなら局アナでも十分。独自の取材でクルーを出すこともなくなったので、もはやリポーターの出番がない。今いるリポーターは若くても40代後半で、そもそもなり手がいなかった」(芸能記者)

 前田さんは芸能リポーターの栄枯盛衰を見届けて亡くなってしまったようだ。

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