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日本ハム・新庄監督が清宮育成に成功のワケ 栗山前監督とは決定的違い?“悪癖”払拭で30本クリアも現実味か

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新庄剛志監督

 新庄剛志監督が就任した今季、「59勝81敗3分」でパ・リーグ最下位に沈むも投打共に若手の台頭が目立った日本ハム。中でも大きなインパクトを残したのがプロ5年目・23歳の清宮幸太郎だった。

 清宮は今季開幕一軍入りを果たすと、そこから自身初めてシーズン終了まで一軍に帯同し、「129試合・.219・18本・55打点」とキャリアハイの数字をマーク。12月2日に行われた契約更改では1600万円増の年俸3300万円(推定)でサインした。

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 清宮は契約更改後会見の中で、「僕が一番ホームランを打って打点を挙げて、ボスを胴上げするつもりで今取り組んでいる」と、新庄監督を優勝監督にするためにオフの調整に励んでいるとコメントしたことが伝えられている。就任直後から辛抱強く自身を指導しキャリアを上向かせてくれた新庄監督に強く恩義を感じていることがうかがえる言葉だろう。

 清宮は早稲田実業高校時代に高校通算111本塁打(歴代1位)をマークした実績を引っ提げ7球団競合の末日本ハム入りしたが、入団1年目の2018年から2021年までは「230試合・.198・21本・73打点・126安打」と今ひとつ。伸び悩みの理由については様々な要因が考えられるが、周囲の意見を聞き入れない面があることも一要因とされていた。

 実際、栗山英樹前監督(2012-2021/現侍ジャパン監督)も2021年開幕前に出演したテレビ番組内で「打つことに関してはすごく頑固なところがある。どう言っても聞き入れないんだろうなって(感じもある)」、「その時(言われた時)は『分かりました!』って言っても、次(に見た時は)全然違うことをやっている。(だから)『何のために言っとるんじゃワシ』みたいな(気持ちになる)」と清宮には手を焼いている旨を明かしている。

 その栗山前監督から2021年10月末に指揮官の座を引き継いだ新庄監督は、翌月の秋季キャンプで清宮にダイエットを要求するも、清宮は「やせてしまったら打球が飛ばなくなるのが怖い」と渋る。ただ、新庄監督は「今もそんなに打球飛んでないじゃん」と説き伏せ、2022年2月の春季キャンプまでに10キロ減量させることに成功した。

 就任早々に清宮に注文をつけた新庄監督は、2022年シーズン開幕後も「『打て』のサインを出しているのだから、結果を恐れずに一発で仕留めにいってほしかった」(4月5日・ロッテ戦)、「重盗であんなミスしてたら一生、上に上がっていけない」(5月25日・ヤクルト戦)、「これだけチャンスを与えて(打率)2割2分以下の選手は、やっぱりつかめなかったとしか判断できない」(9月12日・ロッテ戦)とたびたび清宮を酷評。それでも、二軍には落とさず一軍で使い続けた。

 すると、清宮もこれに応えようとしたのか徐々に結果を出すようになり、同月26日のオールスター第1戦ではサヨナラ弾を放ちMVPを初獲得。その後も浮き沈みはありつつも数字を積み重ねキャリアハイの成績をマークする結果となったが、本人は10月上旬に「動きやすくなった実感はあります」とダイエットがプレーに好影響だったと語ったことが伝えられている。

 栗山前監督は苦戦、新庄監督は成功となっている清宮への指導だが、両者の姿勢が明暗を分けたものと思われる。栗山前監督は2021年8月に同僚への暴力行為で出場停止処分を受けた中田翔の野球人生を閉ざさないため、巨人・原辰徳監督に直談判した上で無償トレードを実現させるなど情に厚い指揮官だった。

 一方、新庄監督は就任1年目の2022年シーズンは使える選手を見極めるトライアウトの1年と位置づけ、時には懲罰交代も辞さないなどシビアな姿勢を打ち出している。栗山監督時代のような態度をしていては一瞬で居場所を失うと清宮が危機感を抱いたことで、新庄監督の指導が聞き入れられやすくなった面はあるだろう。また、どれだけ苦言・酷評を受けても腐らず練習・試合に取り組んでいる点を踏まえると、しかられることで伸びる反骨心のあるタイプだったともいえそうだ。

 いい形でシーズンを終えたこと、来季から移転する新本拠地・エスコンフィールド北海道は前本拠地・札幌ドームより狭いことから、ファンの間では来季の清宮は入団当初から期待されていた打棒がついに覚醒するのではと期待が高まっている。新庄監督も秋季キャンプ中の11月中旬に「1年間の(札幌ドームでの)フェンス直撃の本数が12本か3本。それをプラスすると30本以上」と30本塁打クリアを期待したことが伝えられている。

 新庄監督は新球場初年度の来季について、優勝以外は狙わないと以前から並々ならぬ思いを公言している。最下位からの優勝達成にはもちろん清宮の活躍も必要不可欠といえるが、「ボスを胴上げする」という言葉を実現するような数字をたたき出すことはできるだろうか。

文 / 柴田雅人

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