報道をまとめると、大沢の出身は文京区だが、北区を拠点にするプロレス団体「シアタープロレス花鳥風月」と10年以上の親交があり、区民と交流を重ねた。
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2018年には1日限りのプロレスデビューを果たすため、区内の道場に約4か月間通って練習を重ね、今夏には北区が舞台の主演映画「サムアップ!!」の撮影を行った。区内を巡る中、新型コロナウイルス禍が直撃した飲食店や子育て世代の不安など、多くの課題を耳にしたことが決断を後押ししたという。
大沢は一部の取材に対して、「北区を活性化させたいと映画『サムアップ!』の撮影で、いろんな方にご協力いただいた。下町気質なのか、自分に偏見とかなく、良いイメージで接してくれて、『北区に惚れた』みたいな。いずれご恩返ししたいと思っていた」、「国政の方でも何度か話をいただいたが、やっぱり北区にご恩返ししたい初心を貫きたい思い」などと話している。
ジャニーズ事務所出身の政治家は、ジュニアから地方議員で2人を輩出しているが、トップアイドル級の政界転身、それも首長挑戦は史上初。
とはいえ、現職の花川與惣太区長は2003年から任期5期目。87歳で東京では最年長の首長だ。前回の区長選では現・日本維新の会参議院議員の音喜多駿氏が挑んだものの落選したが、大沢の勝算やいかに?
「花川氏は政党推薦はないが、区議会の自民、公明、社民などから広く支持を得ているし、北区は公明党の力が23区の中でも特に強い。いくら大沢の知名度があっても、一騎打ちでは勝ち目がない。おそらく、共産党が推薦の候補を出して来ると思われるが、それで票が割れたとしても勝ち目はないだろう」(北区区議会関係者)
とはいえ、大沢は落選してもさらに知名度がアップするだけで、あまりダメージはなさそうだ。