事の発端は、10月16日に配信された彼らの冠番組『くりぃむナンタラ』(テレビ朝日系)のYouTube限定の裏話トークであった。前週の放送にゲスト出演したSixTONES森本慎太郎の裏話を披露。だが、その内容は森本に対してスタッフの態度が非常に冷たかったこと、有田哲平が「笑い話」として紹介した事などが物議を呼び、動画は削除されてしまったのだ。
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『くりぃむナンタラ』は2021年よりスタートしたバラエティ番組で、2004年からスタートしたテレビ朝日系「くりぃむシリーズ」第9弾で、深夜枠ではないプライム帯での放送は、2018年の『くりぃむナントカ』放送終了以来となる。
くりぃむしちゅーの二人からすれば、一連の「くりぃむシリーズ」はライフワークに近い代表作であるのだが、ここ最近では長年のファンも思わず落胆するほどの「クオリティ劣化」が続いているという。
もともと「くりぃむシリーズ」は、2004年にスタートした『くりぃむナントカ』が彼らのブレイク後の初冠番組であり、「芸能界ビンカン選手権」「クイズ!いきなりラストカット」といったヒット企画を多数産み出した。2021年の『くりぃむナンタラ』スタート時には、前月まで同時間帯で上田晋也がレギュラーを務めていた『おしゃれイズム』(日本テレビ系)の共演者だった藤木直人と森泉をゲストに呼んでしまう企画のほか、往年のノリを感じさせる「錦鯉長谷川のスペア選手権」といったマニアックな企画が放送されるなど、昔と変わらぬ、くりぃむしちゅーらしい「尖った笑い」を提供してきた。
だが、最近の『くりぃむナンタラ』は、ただ美味しかった食事の話題をするだけの「オレの美味すぎメシ語り王決定戦」、カラオケ企画の「この曲のサビ歌える? クイズ!サビカラ」といった、非常にお手軽などこかで観たような企画の放送が相次いでしまっている。
また、ゲストに関しても前述のSixTONES森本を始め、同グループのメンバー田中樹、ジェシー、A.B.C-Zの河合郁人といったジャニーズ系のアイドルや乃木坂46の与田祐希を始めとする女性アイドルが登場するような「話題先行」の企画が相次いでしまっている。
そのような状況下での「動画削除事件」だったため、ファンからは「『くりぃむナンタラ』はもう限界なのでは?」「一度打ち切りになった方がいい」「深夜枠に戻して初心に戻って欲しい」といった痛ましい声が相次いでいる。
くりぃむしちゅーは現在、地上波に5本のレギュラー番組を放送しているが、そのほとんどはクイズ番組や上田の司会を中心にした番組ばかりで、「くりぃむらしさ」をアピールできる番組は『くりぃむナンタラ』しか残っていない。
それだけに、最近の『くりぃむナンタラ』の失速ぶりに心を痛めているファンは多いようだ。