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中日・立浪監督、投手ドラ1意向明かし批判「来年も最下位か」 積年の課題解決は絶望的?

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立浪和義監督

 20日に予定されるドラフト会議に向け、18日に神宮球場で行われた東都大学野球3試合を視察した中日・立浪和義監督。同日に伝えられたコメントがネット上で物議を醸している。

 報道によると、立浪監督は視察終了後に取材に対応したが、その中で「今のところ投手でいきたいなと考えています」と投手をドラフト1位指名する意向を明かす。また、「1番人気は東芝の吉村投手になると思う。ローテーションが担える投手」と、社会人・東芝の吉村貢司郎を最有力候補に挙げたという。

 吉村は10月7日に行われた練習試合・ヤクルト戦で「3回無失点・被安打3・7奪三振」と快投を見せたことなどで評価を高めている投手。立浪監督も即戦力投手になれると大きな期待を寄せているようだ。ただ、報道では他球団と競合する可能性も加味し、社会人・鷺宮製作所の小孫竜二、沖縄大の仲地礼亜といった他の有力投手もドラ1候補にリストアップしていることも伝えられている。

 >>中日首脳の総括コメントに「誰のせいだ」と批判 貧打に苦しんだ立浪監督を激励、当事者意識ゼロと物議<<

 投手確保を最優先とする意向を示した立浪監督だが、ネット上には賛同の声以上に「今のチームにドラ1枠を投手に割く余裕なんかないだろ」、「最優先で必要なのは即戦力投手じゃなくて長打力のある打者では?」、「この調子じゃ来季も貧打地獄継続か…」、「外部補強に目途ついてるのか? そうじゃないのに投手重視なら来年もまた最下位」といった否定的なコメントが寄せられた。

 中日はリーグ5位に終わった昨季、チーム防御率3.22(リーグ1位)、先発防御率3.37(同2位)、救援防御率2.92(同1位)と投手力はリーグトップクラス。一方、野手陣はチーム打率.237(同6位)、得点数405(同6位)、本塁打数69(同6位)と深刻な貧打にあえいだ。

 また、最下位に沈んだ今季もチーム防御率(3.28)、先発防御率(3.46)、救援防御率(2.93)がいずれもリーグ2位と投手は奮闘、打線はチーム打率(.247/リーグ4位)、得点数(414得点/同6位)、本塁打数(62本/同6位)全て低迷と“投高打低”はほぼ変わらず。こうした現状の中、なぜ野手ではなく投手をドラ1で取りにいくのかと不満を抱いているファンも少なからずいるようだ。

 「中日は打線が振るわなかったことを重く見たのか、昨オフドラフトでは本指名6名中5名が野手でした。迎えた今季はドラ2・鵜飼航丞が一軍で4本塁打と爪痕を残し、現在行われているフェニックスリーグでもドラ1・ブライト健太が3割以上の打率をマークするなど台頭の兆しを見せています。立浪監督はこうした現有戦力が成長すれば貧打解消は十分可能と判断した上で、投手指名で現チームの長所をさらに伸ばそうと画策しているのでは。また、立浪監督は10月11日に球団オーナーに今季終了の報告を行った際、今オフの助っ人野手補強の了解を得たことを明かしたことが伝えられていますが、こうした外部補強にめどが立ったことから投手指名に傾いているという可能性も考えられます」(野球ライター)

 「最終的には野手か投手か明日決めます」と、19日に行われる球団編成会議で最終決定を下すという立浪監督。当初の意向通り投手でいくのか、それとも一転して野手ドラ1に切り替えるのかは要注目だ。

文 / 柴田雅人

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