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本イベントは、海を未来へ引き継ぐ日本財団「海と日本プロジェクト」と世界一の長寿テレビアニメ「サザエさん」の共同プロジェクトの一環として、海や海洋問題に関する周知啓発を行うため実施されたもの。会場には親子連れを始め、幅広い年代の観客が集まった。
神奈川県藤沢市在住のつるのは、海をバックに撮影された写真を紹介。「海とともに過ごしています。写真は片瀬海岸で、いつもは釣りをしたり、富士山を見ながらサーフィンをしています。海は地球の血液。一番のリフレッシュで癒されますね」と海のある日常を明かした。
また、「妻が福島県いわき市出身で、里帰りした時も子どもたちと釣りをしています。妻も僕も海の近くで生まれている(注・つるのは福岡県北九州市出身)ので、夫婦とも海は大好きです」と家族全員で海を満喫していると話した。見事な鯛を釣り上げた時の写真を見せて、「名前も“つるの”なので、釣りは小っちゃい時からやっているんです。食べる時もあるんですけど、地元で釣れた魚は何となく気持ち的にリリースしちゃいますね」と釣り好きの一面をのぞかせた。
つるのは2010年7月に放送されたFNS26時間テレビの『サザエさん』に、ノリスケの後輩役で登場。2男3女の父親でもあり、「うちも7人家族で共通点がありますね」とサザエさん一家に親近感を抱いている様子だった。海にちなんだクイズ大会で、着ぐるみの磯野家と対面し、「ご本人たちにお会いできて嬉しい」と笑顔を見せた。
イベントには長谷川町子美術館の川口淳二館長も登壇し、「『サザエさん』のアニメ放送開始から53年、原作は76年前です。末永く見ていただいて感謝します」と挨拶。「主人公のおてんば娘の名前がなかなか決まらず、福岡の百道海岸を散歩して、海を見ながらサザエさんという名前に決めたそうです。『サザエさん』の漫画には海にまつわるエピソードがたくさん出てきます」と命名の由来を明かした。
日本財団の海野光行常務理事は「海洋ごみの中でもプラスチックが一番問題です。いったん海に流出すると、レジ袋は20年、ペットボトルは450年残ると言われます。水温が1度上がることは、魚にとって火傷するくらいの熱さ。魚を見たら、誰がどこで獲って、どうやって運ばれ、料理されているかを考え、海と魚の関係に興味を持ってほしい」と集まった子どもたちに呼びかけた。
(取材・文:石河コウヘイ)