ちなみに彼女のセンター就任は、グループ10年の歴史を通しても史上最速で最短だったという。ところが、その前後の時期から加入前、モデル撮影会に登録し、1時間3000円でのモデルの仕事をしていた過去が明るみに。そればかりか、食事やカラオケをしている写真まで流出すると、『文春オンライン』(文藝春秋)がこれを“パパ活疑惑”と大々的に報道。これによって一気に風向きが変わり、中西は約1か月以上の活動自粛を余儀なくされる。
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さらに、先の『Actually…』のMVも急きょ、齋藤飛鳥と山下美月によるWセンターバージョンで撮り直すことになるなど、騒動の余波は拡大。彼女は未来を期待された立役者から、渦中の人になってしまった。
その間、同じく5期生の井上和、そして菅原咲月という2人のメンバーへの注目度がアップ。それぞれ表題曲ではないものの、センターを務めるまでになった。さらに各グラビアも、2人のセット売りが増えて行った。
こうして世間からの逆風を受けていたアルノ。次作の30thシングル『好きというのはロックだぜ!』のフォーメーションには外されたが、その親しみやすいルックスや独特の雰囲気のトークなどが『新・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)などでも認知され始めたのか、ファンと1対1で話せるオンラインミートアンドグリート、いわゆるミーグリの売上は徐々に伸ばして行き、第7次抽選結果で9月から12月までの各日程で「全完売」を果たした。
こうした結果に、以前まで勢力があったアンチは減少。「禊は済んだ」「許された」と見る向きもある。また変わらず、彼女の歌声に対する期待の声は高い。再び選抜入り、さらにはフロントという流れになれば、また運営が望むストーリーになるだろう。だが5期生にも個性的なメンバーがおり、ポジション争いは激化することは間違いない。
さらにここに来て、プロデューサー秋元康氏が来年を目途に新たなアイドルグループを模索するという話も浮上。そこに中西を引き抜くという、にわかには信じがたい情報もある。いずれにしても、注目され続けるメンバーであることは間違いない。