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岡田准一の侍魂に火をつけた、妻ではない年上女性の存在とは

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 岡田准一といえば、ジャニーズタレントきってのムービースター。昨年11月、およそ26年間も活動したV6は解散して、長きにわたったアイドル活動に終止符を打ったが、銀幕スターとしては揺るぎない地位を堅持している。

 昨年は、「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」と「燃えよ剣」の2本の主演映画が公開。今年9月16日には、「ヘルドッグス」の公開を控える。最新作でも、カリ、ジークンドー、USA修斗のライセンスを生かして、アクション振り付けも兼務している。

 ​>>強制的に『岡田塾』入りしそうななにわ男子のメンバーたち<<​​​

 プライベートでは、宮崎あおいとの間にもうけた2人の子どもを育てるパパ。だが、岡田自身は幼いころ、母子家庭で育った。両親は小学2年生のときに離婚。ピアノ講師だった母の美恵さんが一男一女を引き取り、育てた。

 美恵さんは古風な考えの持ち主。岡田を小学生から一番風呂に入れ、男としての自覚を芽生えさせた。離婚したときは、「あなたがここの大黒柱やなぁ」と言い放った。言葉の意味を知らなかった岡田は、「大根柱やね」と納得して、その場を笑わせた。

 「岡田さんは、家の中に父親がいる記憶があいまい。その分、一家の大黒柱になる自覚と責任感を持ったのは早い。中学生の夏休みを利用して上京して、そのままジャニーズJr.になってメジャーデビューしても、浮かれることがなかったのは、母から地に足ついた教育を受けたからでしょう」(古参のアイドルライター)

 美恵さんは東京音楽大学ピアノ科卒で、講師歴は40年以上。全日本ピアノ指導者協会PTNA会員で、財団法人ヤマハ音楽振興会PSTA指導者。地元の大阪府枚方(ひらかた)市内で「岡田ピアノ教室」を開いている。長女の美緒さんにも手に職をつけさせるため、3歳から音楽に触れさせた。美緒さんは大阪芸術大学大学院を首席で卒業した後、母の背中を追うようにピアノ奏者となり、数々のコンクールで受賞。地元では母娘のピアノコンサートを開いており、岡田はフルネームを記載したスタンドフラワーを贈呈している。

 枚方市といえば、岡田が観光大使キャラクター「超ひらパー兄さん」を務める有名な老舗遊園地「ひらかたパーク」がある。岡田は、初代のブラックマヨネーズの小杉竜一から継いで、2代目ひらパー兄さんの任期を更改中。およそ9年間にわたってテレビCMに出演し、公式グッズの発売、主演映画が公開されるたびにユーモアセンスにあふれたパクりポスターを制作するなど、地元のヒーローとして定着している。天井知らずの貢献度で、廃園寸前まで落ち込んでいた業績をV字回復。「ひらパーにひらパー兄さんあり」を地元住民に植えつけ、知らぬ者はいない存在となっている。

 母と長男、長女総出で枚方市の地方創生に前のめり。侍スピリットを持った名優のルーツは、地元にあったのだ。

(伊藤由華)

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