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阪神・西に「ここ一番で甘い」田尾元監督が勝てない原因をズバリ指摘 直近登板でも目立った致命的問題は

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田尾安志氏

 野球解説者・田尾安志氏(元楽天監督)が28日、自身の公式YouTubeチャンネルに動画を投稿。阪神のプロ14年目・31歳の西勇輝にまつわる発言がネット上で物議を醸している。

 今回の動画で田尾氏は同日に行われ阪神が「2-6」で敗れたDeNA戦について複数選手の名を挙げながら解説。その中で、先発マウンドに上がった西勇輝の問題点を指摘した。

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 西は1回裏、2回裏は共に三者凡退と上々の立ち上がりを見せたが、「2-0」で迎えた3回裏2死二、三塁で桑原将志に2点タイムリー二塁打を浴び同点に追いつかれてしまう。さらに、その後5回裏に先頭のソトに6号ソロを浴び勝ち越しを許すと、6回裏にも2死一、二塁から大和(タイムリー安打)、ソト(2点タイムリー二塁打)に連打を食らいここで降板。「5.2回6失点・被安打7・四球1」で今季6敗目(4勝)を喫した。

 田尾氏はまず2回裏の失点について、「(無死二、三塁から)2死までは点を与えなかったんですね。あと1人というところまできたんですが…」と、着実にアウトを重ねていただけに惜しい投球だったと口にした。

 続けて、5回裏の被弾は「甘い球でした」、「西はここ一番のところで甘い球がいくことがよくあります」と明らかな失投だったと指摘。6回裏の3失点も「(大和への)ワンストライクから2球目のスライダー。これが本当に甘くまた行ってしまいましたね」、「ソト(にも)『3-1』から(甘い)スライダー。これをライトオーバーの二塁打ですね」と制球ミスが見受けられたという。

 それぞれの失点について見解を述べた後、田尾氏は「ここ一番の時の制球ミス、これが出るわけですね。その分なかなか勝ち投手になりきれないというような印象が僕にはあります」とコメント。勝負どころでの失投を繰り返しているせいで勝ち星が伸び悩んでいるのではとないかと苦言を呈した。

 田尾氏のコメントを受け、ネット上には「確かに西はここ抑えたら無失点、打たれたら失点ってとこで結構打たれてるイメージがある」、「リードしてる時の得点圏被打率は全然良くない(.278)からなあ」といった同調の声が寄せられた。

 「西は2019年からオリックスから阪神へ加入し、28日終了時点までに通算31勝をマークしている主戦投手。ただ、得点圏被打率は『.253』とそれほど良い数字を残しているわけではありません。この数字もありピンチに強くないとされていますが、阪神は良くも悪くもファンの熱気がすごい球団であるため、それがプレッシャーにつながっている面もあるのかもしれません。また、西は中日・大野雄大(ツーシーム)、ソフトバンク・千賀滉大(フォーク)ら他球団のエース格とは違い絶対的な決め球を持っているわけではないため、このことも勝負どころでの投球が苦しくなっている一因という可能性も考えられます」(野球ライター)

 ただ、ファンの中には「勝ちに恵まれないのは西1人だけの責任じゃない、ロクに点取らない打線も悪い」と、西の黒星先行は野手陣の方が責任が重いのではと主張するコメントも少なからず挙がっている。今季の西は28日を含め13試合に登板しているが、援護率は「2.05」でリーグワースト2位(規定到達11名中)。1試合あたりわずか2点しか援護点がもらえない状況では勝てる試合も勝てないとみているファンも散見される。

 防御率は「2.50」でリーグ4位(同)ながら白星が伸び悩んでいる西。その原因が勝負どころでの失投が目立つ本人にあるのか、ふがいない野手陣にあるのかはファンの間でも意見が分かれているようだ。

文 / 柴田雅人

記事内の引用について
田尾安志氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCujKx9MOD0zja02WXkDAwwA

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