「0-1」と中日1点ビハインドの2回表1死一塁。高橋周平の左安の間に三塁へ走ってきた一走・マルティネスに、大西コーチは腕を回して本塁突入を指示。これを受けたマルティネスは三塁を蹴り本塁へ走ったが、左翼・ウォーカー、遊撃・坂本勇人、捕手・大城卓三とつないだ巨人の中継プレーに阻まれアウトとなった。
さらに、大西コーチは「1-1」と同点で迎えた4回表2死一、二塁の場面でも、石橋康太の左安で三塁へ進塁した阿部寿樹を本塁へ突入させたが、ウォーカーに本塁にノーバウンド送球され憤死。突入指示はまたしても裏目に出る形となった。
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2回表、4回表と得点機をつぶす指示ミスを連発した大西コーチ。ただ、ネット上のファンからは意外にも、批判以上に「ウォーカーの守備難を考えたら、突入指示自体はどちらも正しい判断だったと思う」、「ウォーカーは少し前の対戦で悪送球を3連発した選手で、それを加味して大西コーチは突入させたんだろうから責められない」、「大西コーチは運が悪かっただけだけ、今日に関してはウォーカーが素晴らしかった」といった擁護の声が多数寄せられた。
「今季から巨人でプレーするウォーカーは打撃では28日終了時点で『.313・16本・36打点』を打撃では好成績をマークする一方、守備では緩慢な動きや悪送球が目立っている選手。中日戦でも4月24日の試合で悪送球を3度犯したことが多くのファンの間で物議を醸しており、このことも踏まえて大西コーチは積極的に本塁突入を指示したものと思われます。ただ、2回表、4回表のウォーカーはどちらも非常に安定感のある動き・送球を見せどちらも本塁生還を阻止しました。このこともあり、今回の本塁憤死2連発については大西コーチの判断を責める声以上に、これまでのイメージを払しょくするような素晴らしいプレーを見せたとウォーカーを称賛するコメントが数多く挙がっています」(野球ライター)
亀井善行外野守備走塁コーチの指導の下、懸命に守備難改善に取り組んでいることが伝えられているウォーカー。試合後の報道では、その亀井コーチが「ちょっと涙出そうになっちゃった。感動した」とウォーカーを絶賛したことも伝えられている。
文 / 柴田雅人