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テレビ局の無料放送は限界? 人気の格闘技イベント中継、新時代の幕開けか

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那須川天心、榊原信行実行委員、武尊

 19日に東京ドームで行われたK-1の3階級王者・武尊と、キックボクシング無敗の神童・那須川天心の世紀の一戦がメインの格闘技イベント「THE MATCH 2022」から一夜明けた20日、イベント開催に奔走した格闘技イベント・RIZINの榊原信行CEOが都内で会見を行った。

 同イベントには会場が満員となる5万6000人以上が駆け付け、独占ネット配信したABEMAでは、約50万人がペイ・パー・ビュー(PPV)を購入した。

 天心VS武尊をめぐっては、フジテレビが地上波の放送から急きょ降りるなどのドタバタ劇もあり、結果、地上波で放送されることはなかった。

 ​>>フジテレビの天心VS武尊戦放送見送りのワケは 新体制発足の影響も?<<​​​

 しかし、各メディアによると、榊原CEOは会見で「フジテレビさんが放送を辞退して、地上波がなくなったことで一気に時代が動きました。我々格闘技界の新しいビジネススキームが誕生したと言って過言ではないと思います」と言い切ったのだ。

 「K-1の創始者で正道会館館長の石井和義氏が20日までに自身のツイッターを更新。イベントの収益について、《チケット売り上げ20億、ペイパービュー50万件25億 スポンサー5億》と明かした。単純計算でPPVの客単価は5000円。アメリカではかなり前からスポーツのビッグイベントをPPVで観戦するのは当たり前の感覚だが、ようやく、日本でもその感覚が根付いてきたようだ」(格闘技担当記者)

 もともと、フジが撤退した理由は、一部週刊誌による榊原氏と反社会的勢力のつながりに関する報道だったが、どうやら、格闘技ファンはそんなことはまったく気にならなかった模様。

 今月14日、RIZINがボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザーと総合格闘家の朝倉未来の対戦を発表した。9月に日本での開催を予定している。

 しかし、発売中の「週刊ポスト」(小学館)によると、同誌がフジに今後のRIZIN大会のオンエアについて聞くと、『放送の予定はございません』(広報部)との回答。

 もはや、テレビ局が無料で放送するのは限界を迎えていたようだ。

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