へずま氏は、アルバイトをクビになり働く気がなくなったため生活保護の手続きをしたが、一定の稼ぎがあるため受給資格を満たさなかったようだ。ネット上でも「へずまりゅうはパソコン使えるんだから入力のバイトとかいくらでもあるでしょ」「生活保護って、生活再建の支援をするお金で一生貰えるものじゃない」といった批判が殺到してしまった。また、「現金ではなく食料などの現物給付に変えるべき」といった提案も聞かれた。
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著名人の生活保護受給は何かと議論を呼びやすい。よく知られているところでは、2012年4月に発覚した次長課長の河本準一の母親のケースが挙げられるだろう。
発端となったのは『女性セブン』(小学館)に、ある売れっ子お笑い芸人の母親が生活保護を受給していると報じられた。これをインターネットのニュースサイト「メンズサイゾー」が実名を公開。さらに自民党の片山さつき参議院議員が、厚生労働省の担当部署に不正受給疑惑の調査を依頼したとして問題が大きくなっていった。
河本は5月25日に記者会見を開き、「認識が甘かった」として返還を表明した。河本の母親は1997年ごろに病気となり働くことができなくなった。福祉事務所は河本に支援を打診するも、当時無名芸人だった河本は母親を支えられる収入がなかった。母親は生活保護受給を始める。2006年ごろに河本がブレークを果たした後も金額は減らされたものの、受給は続けていた。お笑い芸人は収入は不安定ではあるだろうが、当時の河本は十分稼いでいたと言えるだけに、批判を集めてしまった形だ。
さらに河本のケースに続き、キングコングの梶原雄太の母親の件も問題になった。梶原の母親も2011年に勤め先の倒産や、足の骨折などが重なり働くことができなくなり、生活保護受給を始めたが、河本の問題が大きくなったことで自ら受給を取りやめたという。
もちろん生活保護は権利ではあるが、それは条件を満たした正しい受給が前提なのは確かだろう。