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タワーレコードには観客200人が集まったが、後藤は「まさかここでという感じ。想像つかなかったです。藤井隆プロデューサーの見せてくれた景色だなって」と感慨深げ。「みなさんの反響も気になります。これほどまでに『マカロワ』でエゴサーチするとは思わなかった。でも、全然あかんという感想は一つもなかった。楽曲の選定がすごいとかいいコメントが多かった」と周囲の反響にも満足げ。
藤井との制作過程では藤井の注文が特殊で、独特の言い回しが多く、驚かされたと言い、「藤井さんは僕に歌ってもらおうという時に、そのイメージがすでに僕で出来上がっていたんだろうなって思いました」と振り返る。レコーディング時は漫才をする時以上の緊張があったと言い、「劇場で出る時、袖で緊張しますけど、緊張のベクトルが違う。今まで感じたことのない緊張がありました。漫才の方がやりやすいです。ずっとやってきましたから。こういう経験はなかったので、緊張感を持って仕事ができているなって思いました」と感想を述べる。
相方の岩尾望には今回のプロジェクトについて、情報を伝えていないことも明かし、「岩尾には(今回の件を)話したことはないです。このアルバムを作ったことがわかっているのかなって思うくらいです。スタッフと話してたら『もうすぐ出るよ』って話の中で、『らしいな』って言っていたそうなので、情報はもらっていたんだろうなって」と笑顔で岩尾の反応も紹介する。
藤井も「僕が大好きな仲間の一人である後藤くんと一緒にここへ来れて嬉しいです」と感慨深げ。「点数はつけれないけど大満足です」と本作の出来栄えを絶賛。「スタッフの皆さんとこういうことがしたいと相談して、(後藤が)楽々それを乗り越えてくれた。新しい後藤くんの一面を知ることができた」と充実の表情で語る。
「(後藤とは)ご飯とかあまり行ったことがなくて、ある日ふらりと一緒に行ったら、僕が楽しくなって、その後、カラオケに行くことになったんです。そしたら、原田真二さんのキャンディを歌ってくれて……それがすごく良かったんです。その時にいつか歌ってもらおうって思っていました」と今回のプロジェクトのきっかけも振り返っていた。
(取材・文:名鹿祥史)