報道によると、阪神は次カードの対ヤクルト3連戦(17〜19日)に向け16日に投手練習を行ったが、大山は野手ながら休日返上で練習に参加。負傷を抱える左膝をサポーターで固めた状態で打撃練習などに取り組んだという。
大山は左膝を痛め途中交代した4月24日終了時点で打率『.264』をマークしていたが、2試合欠場を経て先発復帰した4月29日~5月15日の打率は『.146』と、けがの影響もあってか1割以上数字が下落している。それでも、チーム打率リーグ最下位(.229)という窮状もあってスタメン起用が続いているが、本人もなにか復調のきっかけをつかみたいとけがを押して練習に参加したようだ。
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大山の休日返上練習を受け、ネット上には「立派な姿勢だと思う、でもそれ以上にコンディションが心配」、「手負いの状態で無理して練習して大丈夫なのか」、「サポーターでがっちり固めないといけないような状況ならおとなしく休んでよかったのでは」と心配の声が寄せられた。
同時に、「このままだと近いうちに浜地みたいになりそう」、「負傷を抱え続けた結果離脱した浜地の二の舞が怖い」、「嘘でもいいから出場厳しいですって言って休んでほしい、浜地と同じ流れになったらたまらん」と、同僚・浜地真澄の名前を引き合いに出し今後を懸念するコメントも多数見られた。
「浜地は今季ビハインドの場面で主に起用され防御率『1.76』と安定した数字を残していたリリーフですが、右下肢の張りを理由に16日に登録を抹消。抹消に関する報道では、矢野燿大監督が『もともとちょっと足の状態があまりよくなくて』と浜地が前々から負傷を抱えていたと明かしたことが伝えられています。浜地がいつから患部を痛めていたのか、負傷箇所をどの程度ケアしていたのかなどは不明ですが、けがを抱えながらプレーを続けた結果離脱という流れから、大山もこのままだと浜地の二の舞となってしまうのではと心配を募らせているファンは少なくありません」(野球ライター)
一部からは「左ひざ庇い続けると、去年苦しんだ背中の故障再発もあり得る」という見方も挙がっている大山。状態が思わしくない中でも練習は怠らない姿勢は果たして今後にどうつながるのだろうか。
文 / 柴田雅人