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彼女のそばにいるために就活の最終面接をぶち壊した男~本当にあった怖い彼氏~

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画像はイメージです

若杉レイナ(仮名・25歳)

 元カレに人生を滅茶苦茶にされました。怒りが収まらないので話を聞いてください。私の元カレは大学の同級生で、彼から告白されて交際を始めました。彼はいわゆる「ヤンデレ」体質。自分で言うのもなんですが、私のことが好きすぎて束縛したり、勝手に嫉妬して病んだりしていました。そういう面は困ったのですが、それ以外ではとても優しく愛嬌のある良い彼氏でした。

 ​>>真夜中に彼女を山に置き去りにした登山家の男~本当にあった怖い彼氏~<<​​​

 私と彼が付き合って2年が経った頃、就活が始まりました。私は1年生の頃から志望していた企業があり、インターンやイベントに参加して、選考に通るように頑張っていました。一方で、彼は実家の工場を継ぐことが決まっていたので、就職活動はしておらず、その代わり私の応援をしてくれていました。事件が起こったのはそんな最中でした。

 その日私は、最終選考の面接日。笑顔で送り出してくれた彼に変わった様子はありませんでした。面接は11時からでしたが、早めに到着し、イメトレをしていました。11時まであと少しと迫ったところで、電源を落とそうとスマホを取り出すと、彼から15件ほどの着信履歴があるのに気付きました。何事かと思いかけ直すと、電話の向こうから彼のうめき声が聞こえてきたのです。

 「家の前で交通事故に遭った。今すぐ帰ってきて欲しい」。聴き取りづらい声で彼はそう言いました。私は人事担当者に事情を説明し、彼の元へ飛んで帰りました。家に着くと、彼はリビングで正座をしてうつむいていました。その時、瞬時に彼が嘘をついたのだとわかりました。私が口を開く間もなく、「ごめんなさい、ごめんなさい」と連呼し始める彼。私が就職したら遠い存在になる気がしたと泣きながら言われました。

 どんなに泣かれても、人生を左右する大事な日をぶち壊されたことに変わりはありません。私は彼を即刻追い出し、お別れしました。その後、人事部の人からお声がかかり、再度面接をしてもらい無事採用されました。しかし、ヤンデレ彼氏と付き合っていたという噂は全社に広まっており、いまだに噂されることがあります。本当に彼を許せません。

写真・Bernard Goldbach

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