この2組に限らず、一世を風靡しながらも、ひっそりと解散しているコンビは他にもいる。
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プロデューサーハウスあ・うん、漫才協会に所属していた、ねずっち・木曽さんちゅうのWコロンは2015年に解散。ともに芸人を続けているため、そのイメージはないが解散済みだ。もともと、ともに芸歴が長く、ねずっちの「謎かけ」が先に注目されたが、相方の木曽は自身が「じゃない方」芸人として扱われることを良く思っておらず不仲に。ナイツの塙宣之が、仲の悪さをネタにしようとしたが、それがさらに関係を悪化させてしまう悪循環に陥り解散に至ったと言われる。
ブルゾンちえみのバックダンサーを務め「with B」としても知られるワタナベエンターテインメント所属だったブリリアンは2020年3月にひっそりと解散を発表している。コージこと徳田浩至はコージ・トクダに改名しタレント活動、ダイキこと杉浦大毅は本名で俳優活動を続けている。解散発表からわずか1カ月後にブルゾンの芸人引退を受け『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で「一夜限りの復活」を遂げている。
90年代に『ボキャブラ天国』シリーズ(フジテレビ系)などで活躍し、アリキリの略称でも知られたアリtoキリギリスも2016年末にひっそりと解散している。もともと石井正則が脚本家の三谷幸喜氏に見いだされ『古畑任三郎』シリーズ(同)に出演するなど、コンビ内格差が目立っていた。2007年に活動休止後、復活することなく解散となった。解散時点で、石井はナレーションや、声優など「声の仕事」が多く、すでに芸人とは言えない状況だったことも、ひっそりとした解散発表につながったと言える。
決して無名とは言えないコンビも解散を選ばざるを得ないほど、笑いの世界は厳しいものなのかもしれない。