番組で金村氏はセ・パ両リーグの上位戦線に起きている異変や、17日・ロッテ対日本ハム戦で「8回無失点・被安打0・四死球0・14奪三振」をマークしたロッテ・佐々木朗希の投球への感想などを話した。
その中で、金村氏は17日終了時点で「6勝9敗・勝率.400」とセ・リーグ5位に沈んでいるDeNAについて、「4番も帰ったしなあ。DeNAは強力打線やから上位(予想)に挙げてたのに、もう無理やなあ。牧(秀悟/昨季22本塁打)もいなくなって、そろわないもんな選手」と上位浮上は厳しいという見解を示した。
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DeNAは6~17日にかけ12名(野手8名、投手4名)が相次いで新型コロナに感染していることに加え、10日には昨季28本塁打の主砲・オースティンが右肘手術のため米国へ帰国するなど野手陣に離脱者が続出している。こうした戦力低下から、金村氏は今後もDeNAは苦戦を強いられ続けると予想しているようだ。
金村氏の発言を受け、ネット上には「計算できる打者がコロナやら故障やらで不在なのは確かにキツい」、「コロナ感染者はぼちぼち練習復帰してるけど、オースティンは前半戦絶望らしいしなあ」、「コロナ明けからの復調もそれなりに時間かかるだろうし、この間に借金が致命傷レベルに膨らむ可能性もあり得る」と同調する声が寄せられた。
一方、「打線は離脱者が続出してる中では頑張ってる方じゃない?」、「自分は打線よりも投手陣の方がよっぽどヤバいと思うんだけど」、「上位は無理って判断は気が早すぎる、投手力が上がればまだ十分戦えるはず」と、打線よりも投手陣の方がマズいのではという指摘も多く見られた。
「DeNAは17日終了時点でチーム打率が『.250』でセ・リーグ4位。ただ、数字自体はパ・リーグ打率1位の楽天(.241)より上とそこまで悪いわけではありません。一方チーム防御率は『4.00』で、『3勝16敗1分・勝率.158』と断トツ最下位に沈む阪神(4.03)とほぼ変わらない数字となっています。このことから、DeNAが低迷している原因は打線ではなく投手力にあり、この部分が改善されればまだまだ上位進出の目はあると金村氏に異を唱えているファンも少なからずいるようです」(野球ライター)
先発防御率が「3.50」、救援防御率が「5.00」であることを考えると、ブルペン整備が最優先課題といえそうなDeNA。三浦大輔監督ら首脳陣は適切な策を打ち、金村氏の予想を覆すことはできるのだろうか。
文 / 柴田雅人