「4-1」とDeNA3点リードで迎えた7回裏2死一塁。この場面で打席に入っていたDeNA・大田泰示は、西武2番手・増田達至の初球を強振。ライナー性の打球は一塁側のDeNAベンチを強襲したが、幸いにもベンチ内には入らずにベンチ前のフェンスに当たった。
この直後、中継カメラはベンチの最前列で戦況を見守っていた宮崎が、大田の打球に相当驚いたのか身構えたまま固まっている様子を映し出す。同時に、宮崎の横にいたソトが大田に向かい、「あっちに打て」と言わんばかりにフェアゾーン方向を左手で指差す様子も映り込んでいた。
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この宮崎の反応を受け、ネット上には「宮崎めちゃくちゃビビり倒してるじゃん」、「ソトが宮崎の気持ちを代弁するかのように大田に抗議してるのも草」と驚きの声が寄せられた。一方、「何事も無くて本当によかった、もし当たってたら笑いごとじゃなくなってた可能性もあった」、「昔の高橋みたいなことにならなくて幸い」といった安堵のコメントも多数みられた。
「プロ野球の試合ではファールボールがベンチやファールゾーン内のブルペンを強襲することは少なからずあり、ごくまれに運悪く打球が直撃してしまう選手・首脳陣もいます。直近では2021年8月28日・阪神対広島戦で阪神・北川博敏一軍打撃コーチの腹部にファールが直撃しましたが、幸いにも特に大事には至りませんでした。ただ、過去には2006年4月5日・巨人対ヤクルト戦で顔面にファールが直撃した巨人・高橋尚成が右ほお骨陥没骨折の怪我をして約2カ月離脱したケースもありますので、今回の大田の打球も宮崎をはじめとした同僚の大怪我につながっていた可能性もゼロではありません」(野球ライター)
宮崎は8日終了時点でオープン戦打率「.636」をたたき出しているチームの絶対的主軸。仮に直撃・故障発生となればチームのシーズン出遅れも濃厚だっただけに、本人だけでなく多くのファンも肝を冷やしたようだ。
文 / 柴田雅人