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日本ハム・新庄監督、選手の意識改革は道半ば? 本拠地開幕カードでの記録に残らないミスとは

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新庄剛志監督

 新生・北海道日本ハムファイターズに、早くも暗雲が垂れ込めている。

 3月25日の福岡ソフトバンクホークスとの開幕戦に4対1で敗れて以降、開幕5連敗。昨年秋の監督就任以降、連日のように新庄剛志“BIGBOSS”の一挙手一投足がフォーカスされ続けるも、シーズンが始まるとその姿は試合毎に大きく空回りしているように映っている。

 開幕から新指揮官が繰り出す采配にも、各方面から批判が殺到。先発要員がこぞってマウンドに登った開幕戦の投手起用や、日々目まぐるしく組み換えが行われる打線など、およそ、長いシーズンを見据えた戦術とは言い難い。

 公式戦に臨むにあたり、「遊びます」と公言するなどのBIGBOSSの破天荒な振る舞いと共に、もう一つ気になるのは、主役としてグラウンドに立つ選手から「戦い」への意気込みが伝わって来ないことだ。

 3月30日の西武戦では、選手の走塁面において、次塁を狙う意識が低いと感じられる場面が2度、あった。2回の攻撃、宇佐見真吾が放ったレフトへの打球。フェンス手前で外野手が後逸し、クッションボールを追いかけ、返球が遅れたにもかかわらず、宇佐見は2塁到達でストップ。この際、打った宇佐見はベンチに向けガッツポーズを見せている。

 6回1死2・3塁の場面では、石井一成が一塁ゴロ、バックホームの送球をキャッチャーが3塁走者との交錯で捕球できず、ホームががら空きとなるも、2塁ランナー清宮幸太郎は本塁突入せずサードベースに留まった。

 それぞれ、野手のミスなども重なる状況判断が際どいシーンだったとは言え、得点への気迫が薄いとも捉えられかねないプレーだった。何よりも、ここまでまだ白星が無いことを真摯に受け止め、選手全員がチームの勝利に対する想いを前面に押し出さなければならないことは言うまでもない。

 「最終的に勝つことが何よりも求められる。公式戦で話題作りは必要ない」。ある球界OBの言葉だ。3年連続Bクラスに甘んじている球団にとっては、ド派手なパフォーマンスよりも結果こそが重要となってくるはずだ。

 2004年の移転以降、札幌の地で弾けるようなプレーを披露し、ファンを熱狂させてきたファイターズ。その球団名に相応しい熱い戦いを、札幌ドームが本拠地となる最後のシーズンで見せてくれることを願わずにいられない。(佐藤文孝)

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