男は27日午後0時半頃、兵庫県神戸市東灘区の路上で緊急走行中だった神戸市消防局の救急車に立ちふさがる、寝そべるなどして業務を妨害した疑いが持たれている。警察によると、男は当時酒に酔っていたとのことだ。
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警察の取り調べに対し、男は「道路の真ん中を歩いていたら、向こうから救急車が来ただけ」と容疑を否認しているという。道路の真ん中を歩いていたとしても、緊急走行車両が接近した場合は、道を譲る必要がある。また、走っている緊急車両に対し、寝そべる、立ちふさがるなどする行為は、犯罪だ。容疑を否認しているが、ドライブレコーダーを見ればその行動は確認できるはず。容疑が事実である可能性が極めて高いと言えるだろう。
緊急走行中の車両を妨害するという行為は極めて悪質な犯罪だが、過去にも発生している。2021年には秋田県秋田市で、走行していた救急車が走る車道に入って立ち止まり、走行を妨害したとして20代の男性会社員が道路交通法違反の疑いで書類送検された。取り調べに対しては「サイレンがうるさくて、嫌がらせをしようと考えた」と話し、驚きが広がった。
また、2020年にも沖縄県浦添市で緊急走行中の救急車に対し、生肉の入ったビニール袋を投げつけたとして、43歳の男が公務執行妨害の疑いで逮捕された。この男も「サイレンがうるさかった」という趣旨の供述をしていた。
緊急走行中の車両を妨害することは、犯罪である。絶対にしないようにしてほしい。