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日本ハム・新庄監督、「エース温存策」のせいでピンチ? 西武が送り込む無名ルーキーの攻略は清宮次第か

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新庄剛志監督

 今度は、ビッグボス新庄剛志監督が追い込まれることになりそうだ。

 3月29日、北海道日本ハムファイターズは本拠地・札幌ドームで今季初めての公式戦を行う。先発投手もすでに発表されているが、問題は対戦相手の埼玉西武の方。埼玉西武・辻発彦監督は、ドラフト2位ルーキーの左腕・佐藤隼輔をぶつけてきたのだ。

 「主力先発投手の今井達也が右内転筋炎症で、オープン戦終盤にチームを離脱しました。3月21日、佐藤が今井に代わって先発登板し、そのままローテーション入りを決めたんです」(プロ野球解説者)

 新庄監督は開幕投手に新人の北山亘基を選んだ。第2戦も初戦にリリーフ登板した堀瑞輝を先発させたが、それは「良い投手を3、4番手に持っていったら」「相手エースを全員で潰しに掛かる」という“独自の野球観”によるものだ。

 >>ソフトB・藤本監督、新庄監督へのコメントに「相当怒ってる」の声 野手陣への北山KO指示は強い怒りの表れ?<<

 「開幕3連戦でトリッキーな投手起用を見せたのは、エースの上沢直之を温存させるためでもありました」(前出・同)

 新庄監督の狙い通り、エース・上沢と新人投手の投げ合いとなった。フツーに考えれば、「上沢有利」だ。

 しかし、こうも解釈できる。新庄監督の言っていた「3、4番手の投手をぶつけ、相手チームのエースを全員で潰しに掛かる」作戦を逆手に取られた、と…。

 開幕前夜、ソフトバンクサイドからこんな声も漏れ伝わっていた。

 「北山に関するデータが少なすぎる。まして、新人投手なので、映像資料も集めようがなくて…」
 日本ハムサイドにも同じことがあてはまる。新人・佐藤に関するデータをほとんど持っていないはずだ。

 佐藤はオープン戦4試合11イニングに投げている(失点1)。とは言え、ドラフト1位の隅田知一郎への注目が高すぎたせいか、メディア露出度は“ゼロ”に近い。

 首都大学リーグを担当する某球団スカウトがこう言う。

 「直球は最速150キロ以上。筑波大時代は1年生秋から主力投手を務めてきました。変化球の持ち球が少ないので、プロに入ってから覚えなければならないこともたくさんあると思っていました。だから、1年目のオープン戦から好投したのは、ちょっとビックリでした」

 その「持ち球の少なさ」だが、プロ入り後を見据えて、「学生時代は意図的に隠していた」との情報も聞かれた。

 エース上沢対未知の新人左腕。パ・リーグでまだ勝ち星がないのは、日本ハムだけだ。上沢で初戦を落とすようなことになれば、開幕カードでエースを温存した意味がなくなってしまう。ビッグボスはどんな作戦で佐藤を攻略しようとしているのか? 日本ハムの打撃陣について、前出のプロ野球解説者がこう評していた。

 「第2戦で4番に抜てきされた清宮幸太郎がホームランを打ちました。でも、第3戦ではノーヒットでした。清宮が打つと勢いづくと思うんですが」

 左バッター対左腕の対決となる。右打者を並べる変則打線も考えられるが、清宮に託すのもビッグボスらしい作戦だ。初勝利はエースと4番に掛かっている。(スポーツライター・飯山満)

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