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いじめを受け30年恨み続けた37歳男、元小学校教師の59歳女性を刃物でめった刺し

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画像はイメージです

 いじめられた経験を持ち、トラウマが消えず苦しむ人は少なくない。海外では、殺人事件に発展してしまうこともあるようだ。

 ベルギー・アントワープ近郊の住宅で、元小学校の女性教師の遺体が見つかった事件で、元教え子の男が逮捕されたと海外ニュース記事『The Guardian』『The Sun』などが3月18日までに報じた。

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 報道によると2020年11月、とある住宅で当時59歳の女性が、ダイニングテーブルの上に倒れているところを家族が発見。周囲は血の海だったという。女性はすでに死亡しており、全身100カ所以上を刃物で刺されていたそうだ。

 警察が捜査を開始したところ室内の貴重品や、女性の財布に入っていた現金は手つかずの状態であった。女性は元小学校教師で、熱心なキリスト教徒だ。ホームレスを助ける活動をするなど、誰かに恨まれるような人物ではなかったそうだ。凶器の刃物も見つかっておらず、捜査は暗礁に乗り上げたという。

 事件発生から1年4カ月後の2021年3月、警察にタレコミがあったそうだ。37歳の男Aの友人と名乗る人物から、「Aが女性を殺害したようだ」と通報があったという。友人によると、Aが殺害を認めるような発言をしたそうだ。

 警察はAをマークし、事情聴取した。当初、Aは女性殺害を否認していたようだが、きっかけは不明なものの最近になって「女性を刺した」と自供したそうだ。Aは、女性の元教え子だ。捜査関係者によると約30年前の1992年当時、女性はAが7歳(小学2年生)のときの担任教師だったという。

 女性を殺害した動機についてAは「当時、私は同級生からいじめに遭っていたが、先生は何もしてくれずに無視した。授業中、私が挙手しても、先生は私を無視し続けた。大人になっても、先生から受けたいじめの経験を克服できなかった」と捜査関係者に語っている。

 2020年11月にAは、ただ会話をしたくて女性の自宅を訪ねたという。Aによると「先生は私をあざ笑い、バカなやつだと相手にしなかった。怒りで我を忘れてしまった」などと、犯行を認める供述をしたそうだ。男の供述を受けて、警察は男を殺人罪で逮捕、起訴した。今後の裁判で事件の詳細が明らかにされる予定だという。

 このニュースが世界に広がるとネット上では「男の主張が本当なら、最低な女性だ」「先生も一緒になって、男のいじめに加わったのか」「100カ所以上刺すなど相当恨んでいる」「ターゲットがいじめた同級生でないところに闇を感じる」「執念深い男だ。嫌な過去は忘れて、先に進めば良かった」「いじめられてバカにされても、人を殺してよいわけじゃない」などの声が上がった。

 いじめは深刻な問題だ。何もしない先生を恨んで命を奪うなど言語道断だが、先生がいじめ問題を解決しようと真摯に取り組んでいれば結果は違ったかもしれない。

記事内の引用について
Belgian man accused of killing teacher he felt humiliated him in school(The Guardian)より
https://www.theguardian.com/world/2022/mar/17/belgian-man-teacher-maria-verlinden-humiliated-school
KNIFE ATTACK Man, 37, admits stabbing his primary school teacher to DEATH 30 years after she ‘humiliated him in class’(The Sun)より
https://www.thesun.co.uk/news/17988532/man-admits-murdering-old-school-teacher/

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