昨年11月、小学校でクラスの28人中26人から悪口を言われる、私物に「汚い」と書かれて消毒液で拭かれるなどのいじめを受けていた男子児童の保護者が、「学校に伝えない」という約束を取り付けた上で、いじめの事実や学校側の対応について相談した。教育委員会は「学校には伝えない」と約束をしたにもかかわらず、即日学校側に相談があったことを伝えていた。
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その事実を知った保護者は「穏便に解決できる方法を一緒に考えてほしくて相談したが、失望した」「漏洩後、学校が情報開示に消極的になり、関係も険悪になった」などと不満を表しているという。
教育委員会はこの事実が発覚すると、「学校と連携して早期に解決した方がいいと保護者に説明し承諾を得ていたと想っていた」「内部の引き継ぎミス」などと釈明し、保護者に謝罪した。また、「漏洩後に学校側が対応を変えた事実は認識されていない」とコメントしている。いじめの被害を受けていた児童は現在も学校に通うことができず、不眠などを訴えているとのことだ。
保護者との約束を守らず、即日学校側に伝えたという教育委員会に、ネット上では「難しい対応であることはわかるけど、保護者の希望や気持ちを全く考えない行動は疑問」「学校側が満足な対応をしてくれないので教育委員会に言ったのだろうけど、この対応。ふざけている」「旭川同様、教育委員会が率先していじめを隠匿しているとしか思えない」と怒りの声が相次いでいる状況だ。