原巨人がドラフト1位ルーキー・翁田大勢(関西国際大/登録名は大勢)と育成3位の亀田啓太(東海大)が、新型コロナウイルス検査で陽性と判定されたことを発表した。
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1月25日の新人合同自主トレ最終日を見た限り、変わった様子はなかったが…。特に大勢はかなり強いボールを投げ込んでおり、「開幕一軍も?」の声も出ていた。
「その発表がされた前日(1月26日)、新人選手全員と、選手寮で生活している若手たちにPCR検査を受けさせました。万全を期してキャンプに臨むためでしたが」(スポーツ紙記者)
チームとしては、計8人の感染者を出してしまった。
他球団からも主力選手や期待の若手のコロナ感染が伝えられている。先に断っておくが、巨人は昨春キャンプでファン、取材陣もPCR検査を受けられるよう手配するなど、感染防止にも積極的に努めてきた。「それでも、防ぎ切れなかった」と見るべきだろう。
こんな情報も聞かれた。
「亀田は発熱の症状を訴えていました。ただ、大勢の方はいつも通りだった、と。自主トレ先で感染してしまった他球団選手も、検査結果が出るまで普通に過ごしていたそうです」(球界関係者)
巨人はキャンプ観戦者に向けた防止策のようなものも発表している。
しかし、“自覚ナシ”の感染拡大の猛威について、その対処法を再検討しなければならないようだ。話は少し遡るが、NPBの斉藤惇コミッショナーは新外国人選手の来日遅延を口にしていた(11日時点)。関係省庁との話し合いを続けていくともコメントしていたが、巨人は新外国人選手不在で開幕戦を迎える可能性もある。
「昨季、NPB組織が関係省庁と交渉しても上手く行かず、巨人がフォローしていました。今後、球界全体で感染者が増えていくようなら、ペナントレースを予定通りに始められるのかどうか、再検討しなければなりません」(前出・同)
巨人がフォローしていた話は他方面からも聞かれた。ということは、日程の見直しなどは“巨人の判断次第”となりそうだ。
「感染者が増えていくようなら、本当に日程変更を考えなければなりません。でも、昨年は東京五輪の影響で11月下旬まで日本シリーズが続けられました。ペナントレースの開幕戦を遅らせたら、また寒波の下で野球をすることになります」(プロ野球解説者)
日程を変更させ、かつ通常シーズンのように10月までに全公式日程を終了させるには、1日2試合のダブルヘッダーか、休日ナシの連戦しかない。そうなると、選手層の厚いチームが有利となり、ほとんどの球団が開幕延期案に反対するだろう。
「新人選手から感染者を出してしまい、巨人もショックを受けていました」(前出・スポーツ紙記者)
即戦力と位置づけていた新人選手の離脱は大きい。巨人はキャンプが始まる前から軌道修正を迫られたようだ。(スポーツライター・飯山満)