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「エース・菅野智之が平均20m、チーム内ではビエイラの22mが最高記録です」(スポーツ紙記者)
育成6位の菊地大稀投手(桐蔭横浜大)が20m超えを記録。興味深かったのはどの新人選手も好記録を出していたことだ。聞けば、学生時代からメディシンボールなどを使った“体幹トレーニング”をやっていたという。
「甲子園常連校、大学の野球部では体幹トレーニングは当たり前。専門のトレーナーが指導している学校も珍しくありません。中学の硬式野球チーム時代から体幹トレーニングをやっていたプロ野球選手もいますよ」
他球団だが、スカウトがそんなことを話していた。
そうなると、当然、プロ野球に進んだアマチュア選手もトレーニングに関する知識を持っている。その知識が“邪魔”をして、コーチや球団所属のトレーナーの指示に従わないなんてこともあるのではないだろうか。
「どの選手にも適応し、必ず効果が望めるトレーニング方法なんてありません。プロ野球選手も色々な失敗を積み重ね、自分に合うもの、合わないものを選別していきます」(前出・スカウト)
ジャイアンツ球場に隣接された選手寮にはトレーニングルームがあり、その練習機器も最先端のものが取り揃えられている。
プロ野球の練習方法も日々、進化しているが、昨季、二軍監督を務めた阿部慎之助・現作戦兼ディフェンスチーフコーチは「昭和で行く」と、猛練習論を掲げていた。近代トレーニングを否定したわけではないが、若手選手が悲鳴を上げていた。
「近年の機具を使った練習法は科学的トレーニングとも呼ばれています。その効果は認めますが、ラクをする方法と勘違いしている若手選手もいるようです」(プロ野球解説者)
二軍監督・阿部は体力を養わなければ、科学的トレーニングも意味がないと考えていたのではないだろうか。
「科学的」と言えば、こんな話も聞かれた。
「ドライチの大勢ですが、ボールの回転数を計測する新しい測量機によって見出された投手とも言えます。ひと昔前はボールのスピードを計測していましたが、昨今ではスピードよりもボールの回転数を重視する傾向にあります。『阪神大学野球連盟』では、大勢は与四球率も高く、評価が難しかったんです」(前出スカウト)
巨人はプロレベルに達していたボールの回転数で指名を決めたそうだ。
メディシンボール投げの測量が行われた日、今年から「巡回・トレーニング統括補佐」となった大竹寛コーチがノッカー役を務めていた。元投手なので、失礼なからバットから放たれるボールの勢いがイマイチだったが、今後、新人選手たちの相談役も務めるそうだ。学生野球界も科学的トレーニングが定着して久しいだけに、教える側も生半可なことは言えないだろう。(スポーツライター・飯山満)