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阪神・梅野、FA残留はやはり裏目だった?矢野監督がライバル坂本との併用制を継続する狙いは

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 “キャラ”が被るんだけど、本当に大丈夫か? 

 阪神の新主将・坂本誠志郎捕手が新加入のアーロン・ウィルカーソン、カイル・ケラー両外国人投手を得意の英会話を駆使して、全面的にサポートしていくという。先発ローテーションの一角となるウィルカーソン、新クローザー候補・ケラーの両方から信頼されるとなれば、「正捕手争い」にも影響してきそうだ。

 阪神は国内フリーエージェント権を取得した梅野隆太郎の慰留に成功したばかりだが…。

 >>阪神・梅野、干され気味でもFA残留を決断したワケ 西武・森の存在も影響? 他球団は獲得メリット無しと判断か<<

 「梅野と坂本は大学の日本代表で一緒になり、梅野は坂本を可愛がり、坂本も梅野を慕っていた、と。2人とも学生時代から主将役などチームのまとめ役を務めてきました」

 他球団だが、当時を知る元スカウトマンがそう言う。

 梅野も「トラの正捕手」として、プロ野球人生を進む選択をした。「残留=レギュラー」なんて甘い考えは持っていないはずだが、

 「主将役というのは、内々に打診があって、後はメディアの前で簡単な報告がされるのが一般的です。坂本の場合は、ファン感謝デーで選手間投票を行うなど、演出が凝っていました」(ベテラン記者)

 と、様相が異なるようだ。

 「2020年シーズン、阪神は巨人との3連戦でペナントレースを迎えました。開幕戦は梅野、第2戦は原口文仁、3戦目に坂本。トータルでは2位でしたが、開幕3連敗、開幕12試合で2勝10敗という躓きがなければ、巨人が簡単に優勝することはなかったと思います」(前出・同)

 チームが立ち直ったきっかけは、スタメンマスクの日替わりをやめたことだった。

 しかし、矢野燿大監督の采配ミスとは言い切れないようだ。

 「日替わり捕手の狙いを質問すると、矢野監督は顔を顰め、説明するのも面倒臭いといった対応でした。矢野監督は捕手出身ですし、捕手を固定しない目的もあったはず」(プロ野球解説者)

 スタメン捕手を日替わりにするとしたら、「先発投手との相性」が一番に予想される。しかし、そんな単純な言葉では説明し切れない何かがあるのだろう。梅野、坂本、ともにキャプテンシーが強く、キャラが被る両捕手を使い分けるとしたら、その目的を説明しなければならない。単に、レギュラー争いを過熱化させたいだけではないと思うのだが…。

 「もし、クローザーを予定しているケラーと坂本が意気投合したら、試合途中で梅野から坂本に捕手が交代することも考えられます。打撃力のある梅野が代打で途中出場し、そのままマスクを被ることも」(前出・同)

 プロ野球OBがよく口にするのは、「試合途中から出場する難しさ」。特に勝ちゲームでは“流れ”を変えてしまう危険性もあるため、神経を使うという。

 両捕手がリードするトラ投手陣を見てみると、藤浪晋太郎、西勇輝、先発に挑戦する及川雅貴など“付きっ切り”になってやらなければならない投手も少なくない。梅野と坂本でその責務を配分させたということか? (スポーツライター・飯山満)

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