>>全ての画像を見る<<
井上は当時の「仮面ライダー」の撮影を振り返り、「仮面ライダーのスタッフはすごい。統制が取れていた」と制作サイドの努力をねぎらう。「仮面ライダーってものすごいことだと思っているんです。特撮という文化は、頭がおかしいと思われても仕方ないくらいすごいって。仮面ライダーのような特撮作品を毎年作っていることが、海外の人からしたらあり得ないことらしいです。外国の人に(こんな手間のかかる、壮大なスケールのものを毎年作るなんて)『ジャパニーズクレイジー』って言われるくらい」とライダーの海外での反響を紹介。
そして、井上は「特撮はやることも多い。世界を救うという巨大な設定で、でもそんな仮面ライダーが今や日本を代表する日本文化になりつつある。世界の方も特撮文化を面白がってくれているんです。そういう海外の状況に触れると、日本ってすごいことをやっていたんだなってつくづく思うんです。これはアニメ文化、特撮文化ということで限りなく続いていって欲しい。100年、200年と続いていったらいいなと思います」としみじみと述べる。
賀集も「個人的に思うのは、仮面ライダーはリアリティがあるのかなって。アギトも身近な存在で、お兄ちゃんみたいな存在で、仮面ライダーが愛される理由の一つは身近さだと思います」と仮面ライダーの魅力を分析。個人的に仮面ライダーの先輩である藤岡弘、との共演が印象に残っているといい、「共演した時はめちゃくちゃ緊張しました。一日だけでしたけど、昭和から平成に託される、みたいなもの(メッセージ)をいただいた気がしました。藤岡さんとはその後もバラエティで一緒にやったりしたので、仲良くさせてもらいました。本当にあのままの方。渋いし、優しい方でした」と回顧。
井上がこれに「藤岡さんこそリアル仮面ライダーですよ」と共感すると、賀集は「藤岡さんと共演できたのは宝」と感慨深げ。さらに、井上は仮面ライダーの撮影を通じて、『ディケイド』の主題歌「Journey through the Decade」を歌ったGACKTと仲が良くなったと言い、「PVで初めてお会いして、機材トラブルで待ちの時間が多い中、GACKTさんと話していたら格闘技の話になって、テコンドーやっているんだよって。それで僕もやりますって」と意気投合したとのこと。
また、井上は「仮面ライダー中に、実は蹴りの勉強は学んでいないんです。GACKTさんと出会って、その後に学んだんです。映画の時は現場でGACKTさんのモノマネが流行りました。スタッフさんも真似していました。その後も仲が良く、つい最近もラインで連絡を取ったりしました」とGACKTとの交流を紹介していた。
(取材・文:名鹿祥史)