この日、大仁田は高木三四郎と組み、ミスター・ポーゴ、小林組と「ノーロープ有刺鉄線4面電流爆破+邪道ロケット+コーナー地雷爆破+電流爆破バット+電流爆破イス・デスマッチ」で対戦。開始早々、大仁田がポーゴと小林にノーロープ有刺鉄線に振られて、いきなり被爆。
その後、大仁田と小林、ポーゴと高木が場外での乱闘に発展。リングに戻ると、ポーゴが高木の痛めている肋骨目がけて爆破イスを一閃。大仁田は爆破バットでポーゴに逆襲するも、小林に押されて再びノーロープ有刺鉄線で被爆。ここでポーゴが火種を口に含んでビッグファイアーを噴射するも、大仁田はイスで阻止。大仁田が小林に毒霧を吹き、高木がスタナーを放つと、小林がノーロープ有刺鉄線に突っ込んで爆破された。
ここで、大アクシデントが発生。会場のブレーカーが落ちて停電。これにより、爆破装置が作動しない状況に陥った。それにもめげず、大仁田と小林は場外で大乱闘を繰り広げ、リングインするとヘッドバット合戦。ここで大仁田と高木が有刺鉄線バットで小林の脳天を立て続けにぶっ叩くと、大仁田がすかさずDDOを決めて3カウントを奪取している。
すると、セミファイナルでFMW軍に勝利した神谷英慶、星野勘九郎、兵頭彰の大日本軍が乱入し、大仁田をボコボコにした。マイクの電源も入らないため、小林が地声で「(停電で)納得いかないだろ。FMW、リマッチだ。次は発電機を用意しろ」と土下座で要求すると、大仁田は「オマエの言う通りだ。正論吐きやがって。次は発電機を用意します。皆さん、ロケットを見に来たんだと思います。もう1回チャンスをください。次は地雷を2倍にプラスします」と返した。
2人が舌戦を展開していると、電気が奇跡的に復旧。両軍の強い意向により、再試合になった。大仁田は小林に毒霧を噴射すると、コーナーに押し込んで、起動スイッチをプッシュすると、邪道ロケットが小林目がけて発射され、爆破とともにコーナー下の地雷も大爆破。大ダメージを負った小林を大仁田がカバーして、完全無欠のピンフォール。
再びリングに上がった神谷が「大日本とFMW、全面対抗戦やりましょう。小林さんも納得してないでしょう?」とアピールすると、小林は「とことんやるぞ」と呼応。大仁田は「FMWが勝つか、大日本が勝つか。やってやろうじゃないか」と臨戦態勢。これにより、11月21日、鶴見大会で両軍による全面抗争が勃発することが確実になった。
試合後、大仁田は「電源が落ちて、復旧してロケット発射。これも人生。次はどちらも受けて立つ。地雷の火薬3倍だ。大日本と全面戦争します」とキッパリ。アクシデントにもめげず、よもやの連勝を飾った大仁田は27日、メイド・イン・ジャパンの電流爆破を持って米国へ旅立つ。
(どら増田)