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グリコ・森永事件『かい人21面相』に憧れて脅迫文を出した小学生【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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画像はイメージです

 1984~85年にかけて発生し「昭和最後の大事件」として知られる「グリコ・森永事件」。製菓メーカー・江崎グリコの社長が自宅で誘拐され、その後も丸大食品や森永製菓、ハウス食品などの大手メーカーに続々と脅迫文が届き、関西および中部地方の一部スーパーやコンビニから「どくいり きけん たべたら しぬで かい人21面相」と書かれた森永製品が見つかるなど菓子を買う子どもや一般市民も巻き込み日本中が大パニックとなった。

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 本事件は1985年8月12日に犯人側から「くいもんの 会社 いびるの もお やめや」と終息宣言が出たことで騒動は一時落ち着いたが、終息前後に「グリコ森永事件」をもとにした「模倣犯」が相次いで発生。頭を悩ませることになった。

 「グリコ森永事件」の模倣犯は数十件確認されているが、なかには小学生による模倣犯もあった。

 1985年1月、東京都杉並区内のある飲食店に脅迫文が届いた。その脅迫文は「600円はようだせ 5時に駅でまっている もし来なかったら調味料に青酸を入れるで」と書かれていた。差出人は「かい人21面相」にならったのか「海人二十一面荘」だった。

 普段なら趣味の悪いいたずらと脅迫状を捨てるところだが、この時期は犯人グループから青酸入りの菓子がばらまかれた後。万が一のことも考えて警察へ届け出ることになった。

 そんななか、この飲食店の近くに住む2人の小学5年生が補導された。話を聞くと、2人は脅迫文を送った張本人であり「テレビで見た『かい人21面相』をまねしたくなった」とのことであった。

 彼らは、自分たちの手で脅迫文を作成。ポストには投函せずに飲食店の郵便受けにそのまま入れたところを近所の人に目撃され犯行が発覚。まさに小学生の浅知恵であった。

 だが、当時の小学生が一種の「憧れ」を抱くほど「かい人21面相」は世間に多大な影響力を与えているということでもある。警察は一層「かい人21面相」を徹底的にマークすることになった。

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