オープニングトークでは、自身の誕生日の7月4日から取った背番号74番のユニフォーム姿を披露。スワローズ選手さながらの着こなしで野球ファンを魅了した。始球式に向け、「ゼッコー腸(絶好調)のボールを投げられるように頑張ります!」と意気込みを述べている。
池江はグラウンドに降り立つと、ファンの温かい拍手の中でマウンドへ向かい、雑誌の対談から親交があるという村上宗隆からボールを受け取り、マウンドへ上がった池江はセットポジションで一呼吸置いて投球へ。非常に綺麗なフォームから投じられた一球は、見事ノーバウンドでキャッチャーミットに収まり、初の始球式に緊張した様子だったが、見事な投球に会場は大きな拍手で包まれた。ノーバウンド投球には満足な様子を見せた池江だったが、「ストライクを狙っていたので10点満点なら、7.5点くらい」と自己採点は厳しめ。「また、機会を頂けたら次はストライクを投げたい!」と次回登板にも意欲を見せた。
登板後、池江は「凄く緊張しました。投げ終わった後の観客の方々の拍手が自分では聞こえないくらいでした!ノーバウンドで投げられたのが凄く嬉しかったのですが、ストライクを狙っていたので、若干悔しかったなと。ただ、始球式前に意気込みを話す時から、顎がガクガクするくらい緊張していました(笑)。投げる時はそこまで緊張していなかったんですけど。凄い集中して投げたつもりです。始球式は楽しみでしたし、とにかくバウンドをせずに投げたいという気持ちが強かったので、それだけを考えて楽しみにきました。球場の真ん中(マウンド)に立つと景色がいいなと思いました。そこは水泳と変わらないな、と。プールサイドで観客の方を見ると『ああ、試合が始まる』という気持ちになるので」と投球を振り返っている。
また、練習は「筋肉痛になるまで投げてきました。練習では結構上手くいっていたんですけど、やっぱり本番になると、そこが難しいなと思いました」と苦笑い。村上については「学年は1つ上ではあるんですけど、他競技の方が活躍している姿を見ると自分も燃えますし、刺激を受けます」とのこと。さらに、「ユニフォームを着てみたいと思っていたので、完成した時はすごく嬉しかったです!背番号が(ヤクルト杉村繁打撃コーチ)被ってしまってちょっと申し訳なかったんですけど、一生残るものだと思うので、作っていただいてありがたいなと思っています」と充実した様子だった。
この日のヤクルトは中日と対戦し、0-0で引き分けている。
(どら増田 / 写真・球団提供)