巨人はこの日、前半戦終了時点で「14登板・8勝4敗・防御率3.87」という数字を残しているプロ3年目・21歳の戸郷翔征が先発。しかし、戸郷は1点を先制してもらった直後の1回裏にリチャードに3ランを浴びすぐに逆転を許すと、「1-3」で迎えた3回裏には味方のエラーから4失点。これ以降は失点せず6回まで投げたが、「6回7失点(自責3)・被安打7」と不甲斐ない結果に終わってしまった。
7月9日・阪神戦以来となる実戦登板で打ち込まれた戸郷に対し、原監督は「大事に大事に彼を育てながらきているけど、全く荒々しさがなくなってきた。このままだと二流のピッチャーになっちゃう」、「自分である程度の位置をつかんできているわけだから、それをむざむざと(手放してはいけない)ね。我々、そういう選手たちをナンボでも見てきているからね」とコメント。同戦の最高球速が自己最速の154キロに及ばない149キロにとどまったこともあってか、今まで築いてきた信頼を失いかねないような力のない投球だったと酷評した。
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原監督の発言を受け、ネット上には「確かにファンとしてもキレたくなるくらい酷い投球だった」、「終盤に力尽きての失点ならまだ継投でカバーできるけど、序盤から打ち込まれてたら打つ手がないよ」、「チーム2位の勝ち星を挙げている投手がこんなことではいけない、後半戦も迫ってるし気合を入れ直せ」といった反応が寄せられている。
一方、「戸郷を相性良くないホークス相手に投げさせる方も悪い」、「約1ヶ月ぶりの登板が不得手なチーム相手というのは少々酷では?」、「投げさせるならせめてどこかで1回登板挟むべきだった」、「段階を踏まないままではそりゃ打たれるし、さらに酷評までしてたら今後に悪影響が及ぶ危険性もある」と否定的なコメントも複数見受けられた。
「戸郷はプロ入りした2019年から今季にかけソフトバンク相手には公式戦で5試合投げていますが、通算成績は『11回1/3・1勝1敗・8失点(自責4)・被安打11・防御率3.18』といまひとつ。そのため、前半戦ラスト登板から登板間隔が空いたまま、ぶっつけでソフトバンク相手に投げさせた原監督の決断に疑問を抱いているファンは少なくないようです。また、試合後の酷評は戸郷を委縮させ、今後のソフトバンク戦での投球にも悪影響をもたらすのではという懸念も少なくありません」(野球ライター)
後半戦の開幕戦となる8月13日・中日戦での先発が有力視されている戸郷。一部では「今日の炎上を引きずる可能性も捨てきれない」という声も挙がっている。
文 / 柴田雅人