太田は「今年結成して今年デビュー」だという、所属事務所タイタンの若手芸人と会う機会があった。彼らはコロナで席数が制限されているため、満杯の客の前で一度もネタをしたことがないという。太田は「そういう世代になってるんだよ。だからさ、そう考えるとそうかと思って。満員の前でやらしてやりたいなと思うけどね」と話し、その理由として「もし受けた時のあの快感っていうのは一回も味わったわけじゃないじゃない」と述べていた。
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さらに、太田は「広い所っていうのは、そもそもお笑いには向いていなくて。何でライブハウスとか寄席とかで狭くやるかというと、客が居心地悪いくらいに密集している方が受けるんですよね。背もたれにお客さんが背中を預けちゃう状態だと、お客さんの笑い方も落ち着いた状態になる」と持論を展開。「ぎゅうぎゅう詰めの所で、冷房もあまり効かせないでくれって。居心地悪い中で酸欠くらいの方でやった方が、お客のテンションが高くなる」と話し、「あの快感を味わってないというのは、ちょっとかわいそうだな。今の若手は」と同情を寄せていた。
太田自身、若手時代にネタが大受けしたエピソードを、渋谷の小さなライブハウスであるラ・ママの出演をもとに振り返っていた。その時は、客が笑いすぎて酸欠状態を引き起こしたようだ。
このほか、太田は「いくら第7世代ブームだって、なかなかそういう思いしてないと思うんだよね。マスコミに出だして、そこからの受けとかもあるじゃん」とも話していた。これには、ネット上で「コロナでお笑いシーンが衰退するっていうのは確かにあるかも」「太田さん、若手のお笑い界全体を憂慮しているんだな」といった声が聞かれた。