宮城・気仙沼湾沖の島に生まれ育ったヒロインが、天気予報を通じて人々の役に立ちたいと気象予報士をめざすというストーリーが描かれている本作。永瀬は清原果耶演じるヒロイン・永浦百音と同じ島で育った幼馴染・亮を演じている。
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※以下、ネタバレあり。
亮の前半の見せ場が描かれたのは、第8週「それでも海は」。亮は父親(浅野忠信)と同じく漁師の仕事に就いているものの、かつて腕の良さで評判だった父は今は酒に溺れ、亮が迷惑を被ることもしばしば。そんな中、亮家族について描かれた第8週で、実は亮の母(坂井真紀)は震災で行方不明になっていたことが判明。同時に父は建造したばかりの漁船も流され、アルコール依存症となっていたことも明かされた。
「しかし、父が治療のために病院に通っていることが発覚したことをきっかけに、これまで内に溜め込まれていた亮の想いが爆発することに。第39回で、息子の成長を一緒に楽しむ妻がいないことを永浦家で嘆く父の姿を見た亮が、空気を打ち消すために生前の母がカラオケでよく歌っていた『かもめはかもめ』を涙ながらに歌うという場面がありました。父もそれを泣きながら止めるという悲痛さを感じるシーンでしたが、やり切れない悲しみを抱えていることが伝わる永瀬の演技に、ネットからは『こんなにいい演技すると思わなかった』『永瀬廉にこんなに泣かされるとは…』『ただ泣くだけじゃなくて歌いながら泣くってすごい』といった声が集まっています」(ドラマライター)
オーディションで亮役を勝ち取った永瀬だが、放送前には“女性視聴者を集める要員”といった指摘が聞かれたことも。しかし、見事前評判を吹き飛ばす形になり、ネットからは「前評判裏切られた」「めちゃくちゃいい俳優じゃん」という声も聞かれている。
「これまで多くのジャニーズ俳優が朝ドラに出演していますが、最も朝ドラファンに印象を残したと思われるのは、12年下半期放送の朝ドラ『純と愛』に出演していた風間俊介。ヒロインの相手役ということもあり、圧倒的に出番も多く、さまざまな意味で視聴者に衝撃を与えていました。永瀬は出番こそ多いわけではないものの、その演技力で朝ドラファンには風間並みの印象を残しているようです」(同)
一方では、永瀬の地声が高く、シリアスなシーンでも上ずった声が目立つこともあり、一部ネット上からは「声が気になる」「声で損してる」という指摘もある。しかし、今後、新・演技派ジャニーズとして評価されていくことは間違いないだろう。