だが、国防総省の元職員が「報告書から『トップシークレット』の項目が削除されている」と発言。国防総省が隠蔽工作を行ったのではないか、という疑惑が浮上していた。また、目撃した米軍パイロットらが自身の信頼を損なうことを恐れたために、埋もれたままになっている報告も多いのではないかとも危惧されていた。
同様の証言はかつてアメリカ国防総省で行われた「UFO調査」こと高度航空宇宙脅威検知プログラムの元責任者、ルイス・エリゾンド氏からも寄せられている。彼は「なぜ混乱が生じているのか推測する気はありませんし、議論に参加するつもりもありませんが、完全な報告書が、現在記録として残されているものよりもかなり長いという事実は変わりません」と証言していた。
そして先日、アメリカ国防総省は「機密版」とするUFO調査報告書の追加文書を公開した。しかし、かねてから米政府や軍のUFO機密情報を追っていた作家・ポッドキャスターのジョン・グリーンワルド氏は「先月発表された米国政府の暫定報告書は9ページしかなく、機密版はさらに8ページしかない」と指摘し、注目を集めている。
ネット上では削除されている項目があるのなら、本当の文書はもっと長いのではないか、追加のページ数は70ページから400ページ程度にならないかと以前から推測されていた。しかし、予想に反しかなり少ないという結果になってしまったようだ。そこでグリーンワルド氏は情報公開法の要求を扱うアメリカ合衆国国家情報局(ODNI)に問い合わせした。すると今月15日になって「機密扱いの報告書は17ページあります」という返答を受けたという。なお、彼は機密版17ページ以外の追加のビデオや写真の存在についても閲覧を要求しているとのことだ。
グリーンワルド氏は「この回答はこの事件が処理され、最終的な解決がなされた後でなければ得られないことを述べておかなければなりません」と述べている。
参考記事
Full classified version of Pentagon's hyped-up UFO report is just 17 pages long(dailystar)より
https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/full-classified-version-pentagons-hyped-24556481
グリーンワルド氏のサイト「The Black Vault」
https://www.theblackvault.com/casefiles/