やや小柄でアイドルフェイスの兼近大樹と、“美容番長”のりんたろー。。現在のギラギラな容貌からは想像がつかないが、芸人一本で食えるようになるまでは、兼近がベビーシッター、りんたろー。は介護士のアルバイトで生計を立てていた。
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シングルマザーの家庭で育ち、清貧だった兼近は、中学生時代から数えて50以上のバイトを経験。子ども好きだったため、ベビーシッターは本業が忙しくなってから始めた。芸人を廃業した後も続けられる、と将来性も見据えたものだった。
りんたろー。は、老人ホームのオープニングスタッフとして雇用された。こちらは、おじいちゃん・おばあちゃん好き。チャラ男と老人で面白エピソードが生まれるかもしれないという芸人としての下心もあったが、安月給ながらも8年も続けた。
EXITと同じく、芸人の実情とギャップがありすぎるバイトをしていたのは、すゑひろがりず・三島達矢。「M-1グランプリ2019」の初決勝以来引く手あまただが、ブレイク前は万引きGメン。15年も昔ではあるが、50人ほどを検挙に導いた凄腕だった。
「穏やかで奥手が売りの今からは想像できませんが、20代前半の三島さんは、口の周りと輪郭をヒゲで覆うコワモテ。盗撮犯も捕まえたことがあるそうです。証拠隠滅で携帯電話を壊そうとする犯人の腕をパンチ、落ちた携帯を踏まれて壊される前に蹴って移動させるという高速テクニックで、居合わせた客から拍手が沸き上がったとか」(ウェブマガジンの取材ライター)
捕まえてバックヤードまで連れていき、警察に引き渡すまでが業務。犯人が刃物を持っている可能性もあり、バックヤードまで来たときはいつもガタガタ震えていたという。
ちなみに、相方の南條庄助は「サンケイスポーツ」編集局運動部でバイト。M-1芸人の称号を得た37歳で、ようやくバイト生活から解放された。
バイトという副職を特技にして、仕事につなげる芸人も多い。バイト先で生まれるすべらない話も多いだけに、芸人にとっては必須コンテンツといえそうだ。
(伊藤由華)