メインイベントでは、棚橋弘至とKENTAがスペシャルシングルマッチで激突。
両者は7.10札幌・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ大会の6人タッグ(棚橋&田口隆祐&ロッキー・ロメロvsKENTA&高橋裕二郎&エル・ファンタズモ)で対戦し、棚橋が裕二郎をピンフォール。その試合後、棚橋が場内の拍手に応えてコーナーに上ると、背後からKENTAが急襲。棚橋はその戦前、『東京スポーツ』誌上で、昨年11.7大阪・大阪府立体育会館大会のIWGP USヘビー級王座挑戦権利証争奪戦で敗れているKENTAを当面のターゲットとして定めると発言。しかし、襲撃を仕掛けたKENTAはそのバックステージで「次のステップに行くための何かこう、寄り道的な感じですっごいオレの事を軽く扱ってんの。そんなん許さんよ!」と反発。
また、当時の抗争で権利証のブリーフケースが破損したことを蒸し返し、「弁償しろオマエ、マジで。ふざけんなよ」と棚橋に怒りを向けた。対する棚橋はKENTAに向け、「(KENTAは)勝ってんだから、最後のシングルマッチ。どんと構えてなさい」と相手の神経を逆撫でするような余裕のコメントをすると、続く7.11真駒内大会(棚橋&辻陽太vsKENTA&裕二郎)の試合後、KENTAは「昨日のアイツ(棚橋)のコメント見た? 何アレ?最後、思い出したかのように俺の話をちょっとだけ。俺はカバンをアイツに壊されたことを、いつまでも言うから」とさらに怒りを露わにしている。
棚橋はKENTAに対して多くを語らなかったが、真駒内では激しくやり合っており、棚橋らしい試合が見られるかもしれない。
セミファイナルでは、遺恨抗争を繰り広げている石井智宏とEVILが遂に一騎打ち。EVILは6.22東京・後楽園ホール大会で高橋裕二郎&ディック東郷とともに、石井&後藤洋央紀&YOSHI-HASHI組のNEVER無差別級6人タッグ王座に挑戦。最後は東郷が石井に敗れ、王座獲りを果たせず。しかし、7.2後楽園大会で王者組が第三世代を相手に同王座を防衛した直後、突如場内が暗転。そして、明かりが点くと東郷が石井をスポイラーズチョーカーで締め上げ、続いてEVILが必殺のEVILを決めてKOに追い込んだ。そのバックステージでEVILは「石井、てめえが目障りなんだよ。サシで潰してやるからな、よく憶えとけ!」と不気味に宣戦布告した。
両者は7.10真駒内大会のタッグマッチ(石井&YOHvsEVIL&東郷)で対峙すると、試合後に石井は「サシで潰すだ?そんな振りいらねえんだよ。最初から2人で来いや、やってやるから」と迎撃の構えを見せた。続く7.11真駒内大会の6人タッグ(石井&田口隆祐&ロッキー・ロメロvsEVIL&石森太二&エル・ファンタズモ)でも両者は激しくやり合い、バックステージでも口論を展開。EVILの「サシで勝負しろ、このヤロー!」という言葉を受け、石井は「アイツがいかに哀れで愚かかわからしてやる。サシだぞ!」とシングル対決を要求。
2人のシングルは毎回激しい試合になっていたが、EVILがバレットクラブ入りしてからは初シングルになるだけに、石井は以前に同じユニットで行動をともにしたEVILのマネージャー、東郷も相手にしなければならないのは厄介だろう。
(どら増田)