第2試合では、辻陽太がザック・セイバーJr.にチャレンジマッチ。先日の後楽園大会では、ザックのパートナーであるタイチに挑戦しており、タイチから評価を得ている。試合は辻がザックを相手に真っ向からテクニック合戦を繰り広げ、終盤、辻はリバースゴリースペシャルを決めるも、隙を狙っていたザックはその状態から首4の字固めで捕獲。そのまま締め上げてギブアップ勝ちを収めている。
バックステージでザックは「生意気な野郎だ。ツジはいくつだ?ヤングライオンを名乗ってるが、見た目は45歳くらいだ。映画の『ナチョ・リブレ覆面の神様』を彷彿とさせるな。背中に食らったダメージはデカい。大したもんだな、ツジ。(日本語で)イイネ!ヤングライオン2人とも実力はあるが、お前は“オールドライオン”の方がしっくりくるぞ。お前は頑張ったが、まだまだだ。俺の足元にも及ばないレベルだ。ツジはルチャ・リブレの技に拘ってるようだが、無駄だ。今日は珍しくテッカーズ(テクニック)を見せてきたじゃねえか。そこは認めてやる。この間ウエムラを俺の道場に入れてやると言ったが、ツジも俺の'VEGAN SOY BOY TEKKERS DOJO'に来ていいぞ。名前はもっとキャッチーなものに変えた方がいいかもな」と辻を評価。
続けて、「それからナイトウの野郎、コソコソと仕組みやがって。SANADAは悪いことはしない奴だと知っているから責めないが、ナイトウの野郎はずる賢い。俺たちがサインしたのは調印書でもないっていうのに。チャンピオンとして、あいつらにチャンスをやってもいいと最初は思っていたが、こんなことになったらもうお前にベルトに挑戦する資格はない。だからウエムラ&ツジ組に変更だ。もうシングルで 2 人とも片付けたとは言え、俺はナイトウなんかよりはこの 2 人をもっと高く評価している。ナイトウ、お前には挑戦させてやらない!俺たちが(7月11日の)サッポロでベルトを防衛する相手はツジ&ウエムラ組だ。絶対にお前じゃない、ナイトウ!」とIWGPタッグ王座に挑戦表明している内藤哲也&SANADAを牽制した。
一方、敗れた辻は「ザック・セイバー・Jr.……、やっぱりスゲーや。どんな相手でも、自分のスタイルを貫いて戦ってくる。こんな時代に、母国であるイギリスに帰らずに日本に残ってずっと戦い続けてる。まさにプロフェッショナルだ。正直言って、俺がめざしているのは彼のような“ブリティッシュスタイル”ではない。ただ、今までの自分がどこまで通用するのか、今日は試してみたかったんだ。“ブリティッシュスタイル”も面白いかもしれないな。だが!俺がめざしているのはあくまでもメキシコ、“ルチャ・リブレのリングの上”だ!」とメキシコ遠征をターゲットにしていることを断言している。
◆新日本プロレス◆
『KIZUNA ROAD』
2021年6月22日
東京・後楽園ホール
観衆 328人
▼シングルマッチ(20分1本勝負)
●辻陽太(13分58秒 首4の字固め)ザック・セイバーJr.○
(どら増田)