第3試合では、棚橋弘至&辻陽太の師弟コンビが、KENTA&高橋裕二郎のバレットクラブと対決。棚橋とKENTAは前日の大会で遺恨が再燃しており、注目のカードだ。
試合は、前日の6人タッグの試合後に棚橋を襲撃したKENTAが、今大会ではゴング前に襲いかかる。試合はバレットコンビが辻に集中攻撃。棚橋組も必死に挽回を試みるも、バレットコンビは主導権を譲らず、最後は裕二郎が粘る辻をピンプジュースで仕留めた。試合後、棚橋とKENTAは場外で駆け引き。今シリーズはビッグマッチが多いだけに、両者がシングル実現の方向に走り出すのかさらに注目が集まるところ。
バックステージでKENTAは「座ろっか。見た、今日の試合?当たり前だよな。何あれ?辻とかいうヤツ。なんだアイツ、マジで。髪切れよ、マジで。ヤングライオン、あれ?ヤングでもなきゃ、ライオンでもねーじゃん。髪切れっつうんだよ。絶対応援する側からしたら、短髪の方が応援したい気持ちになるっつうのが相場なんだから。髪切れよ。何ちょっと他の人との違いを髪の毛で出そうとしてんのかもしんないけど、髪切れよ。短髪が相場なんだから」と辻にダメ出し。続けて、「ほんでアイツだ、ヒロシ(棚橋)。ヒロシっつってもうちのオヤジじゃないよ。わかる?昨日のアイツのコメント見た?何あれ?最後、思い出したかのように俺の話をちょっとだけ。後はどうでもいい昔話してんの。いつの話してんだよ。いつまで昔の話してんだよ。ほんで、俺に何か『もっとデンと構えてろ』みたいな。いや、お前だよ。いつまで昔の話してんの。昔話をいつまでも。昔の話、過去の話をしてもいいのは、何か自分の物を壊された時だけだから、昔のこと話していいのは。だから、俺はあのカバンをアイツに壊されたことを、いつまでも言うからね。ずっと言うよ。いい?マジで、何アイツ。もういいから、昔話は。10年前がどうだとか、そんなこと言ったって知らねーよ、今どきの子にそんな昔話。そんなのどうでもいいよ」と棚橋に対しても不快な思いを明らかにした。
一方の棚橋は「(辻に)俺を倒してトップに君臨してくれよ。となると、辻が倒したい俺はトップにならないといけないよね。そうだよな。目標にされるんだったら、目標とされる側の責任があるから。多分、この言い方は日本じゃ初めてじゃないかな。やるべきことはいっぱいあるよ。どんな状況でも探せばいくらでもある。でも、その一つ一つが無駄じゃないってホントに信じられるかって、そこだと思う。とにかく俺は全部を全力でやってみるよ。それがいい結果につながらなかったとしても、絶対その時間は自分の財産になるから。その前に、まずこのお腹を引っ込めます!」とKENTAというワードは出て来なかったのは意図的だろうか?コメントとは裏腹にこのまま終わる気配はない。
◆新日本プロレス◆
『SUMMER STRUGGLE in SAPPORO』
2021年7月11日
札幌・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
観衆 2172人
▼タッグマッチ(30分1本勝負)
棚橋弘至&●辻陽太(12分40秒 体固め)KENTA&高橋裕二郎○
※ピンプジュース
(どら増田)