今回の王座戦の発端となったのは、6.22後楽園大会だ。王者組がEVIL&高橋裕二郎&ディック東郷を下し防衛に成功した直後、第三世代トリオが姿を現し、永田が「新日本プロレス本隊を腰抜け呼ばわりしてるそうだが、なんなら試してみるか?石井、どうする?」とアピール。王者組が6.2後楽園大会で内藤哲也&SANADA&BUSHIを相手にベルトを防衛した後、「次はどこだ?本隊の腰抜けどもか?」(石井)と挑発したことに、第三世代が決起した格好だ。
この永田の言葉に対し、石井は猛然と襲いかかるも、エルボーで返り討ちに遭う。そして、怒り心頭の石井の要求により、翌日の6.23後楽園大会の対戦カードが急遽変更され、両軍は10人タッグで激突。共に一歩も下がらず、試合後も番外戦を繰り広げた。その後、バックステージで石井は「元IWGPヘビー級チャンピオン? 元『G1(CLIMAX)』覇者?そのクソの役にも立たねえ肩書にアイツらしがみついてるだけなんだよ。テメーらで火種作れよ。どうせ今回も俺が挑発しなかったら来なかったんだろ?」と一時代を築いた第三世代をバッサリ。さらに、「テメーらのプロレス人生、最後の思い出作りに俺が協力してやるよ。せいぜい悔いのないように頑張れよ。テメーらとの違い見せつけてやる!」と痛烈な言葉を投げかけた。
一方の永田は「殺せるもんなら殺してみろ。そんなに俺はヤワじゃないから。オマエらなんかよりハードトレーニングもして、パワーもまだまだあるから。心配すんな。叩きのめしてやる」と貫禄のコメント。5月にジョン・モクスリーとIWGP USヘビー級王座戦を敢行し、世界中の評価を得たことにより、健在ぶりを見せた永田は、かなり自信がある様子。
凄まじい前哨戦になるのは必至な状況だ。
(どら増田)