国土交通省中部運輸局の発表によると、三重交通が三重県南伊勢町から委託を受けて運行する町営バスが、2020年2月17日~21、25、26日の運行で終点から2つ前の停留所で運行を終えていた。
事態を受けた国土交通省中部運輸局が監査を実施したところ、運転手が「スクールバスだと思いこんでおり、過去3年間生徒が全て降りると運行を終えていた」と説明。この路線を利用する人は地元の高校がほとんどで、運行も学校のある日のみだったという。運転手は完全にスクールバスであると勘違いしていたようだが、実際はそうではなく、残り2つの停留所が残されていたのだ。
なんとも不可解な事案に、「3年間ほとんど誰も気が付かず、実害もなかったのが凄い。ルールを破ったとは言え、誰も迷惑していないなら許されても良い気がする」「事実上スクールバスになっていたんでしょ。車を持っている人が多い地域だし、ちょっと厳しいんじゃないか」「もう少し大らかになっても良い」と同情的な声が上がる。
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しかし、「バス事業者である以上、きちんとダイヤグラムを確認するべき。それを怠った以上、処分は免れない」「路線バスなら行き先表示もあるだろうし、『スクールバスだと思いこんでいた』という主張はにわかに信じがたい。客がいないから、勝手に運行を打ち切っていたのでは」とルール違反を糾弾する声もあった。
同情的な声もあるが、路線バスである以上、定められた停留所へ必ず運行しなければならない。処分は致し方ない。