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アナウンスに「テンポが悪い」、運転手への言いがかり…路線バスへの理不尽なクレーム

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画像はイメージです

 地域の足として重要な役割を果たす路線バス。タクシーとは比較にならないほど安価で、安全に目的地まで運んでくれる。
 安価で誰でも利用できるだけに、トラブルも多く発生する。特に客による運転手への「モンスタークレーム」が、かなり多い。そこで今回は中でも特に物議を醸した事例を振り返ってみたい。

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・車内アナウンスに変な間がある
 2014年、京都市営バスの停留所を伝える車内アナウンスに「変な間がある」「テンポが悪い」「つまずきそう」などと複数の乗客からクレームが寄せられた。この音声はコンピューターで作られたもので、聞き取りやすいよう間が空けられていたのだ。
 「違和感がある」とされた音声は後にメディアで公開されたが、確かに少々の間があった。しかし一部ネットユーザーからは、「これくらいは許容範囲」「過剰反応過ぎないか」と批判の声が上がることになった。

・出発したにもかかわらずドアをたたいて運転手へ暴言
 2018年、千葉駅でバスに乗ろうとした男性に対し、バスの運転手が後続のバスに乗るようマイクで説明し、ドアを閉めた。すると乗客は閉じた状態のドアをたたき、乗せるよう要求。運転手は仕方なく開け、乗車させた。
 すると乗客は「なんでドアを閉めたんだ」と激昂。運転手も応戦し、「この野郎、お前なんか降りろ」と返した。運転手によると、当時バスは定刻より5分遅れており、しかも後続のバスが来ている状態だったという。
 事態を把握したバス会社は「サービス業としてあってはならないこと」とし、運転手を処分する方針を伝えた。このニュースに「客の行動もおかしい」「バスが遅れていて、後続がすぐに来ているなら従えばいい。客が勘違いしている」「応戦はまずかったけど、本来乗せてくれたことに感謝をするべき。おかしい」と乗客に批判が上がった。

・終点に着いたのに降りず運転手を殴る
 2017年、神奈川県小田原市の路線バスで、終点に着いたにもかかわらず、当時57歳の男が降車しないため、運転手が降りるよう促した。ところが酒に酔っていた男は降りるどころか激昂。運転手の肩を殴るなど暴行を加え、傷害の疑いで逮捕された。
 終点に到着したなら、乗客が降りなければならないのは当然のルール。それを守らず逆ギレし暴行した男に、怒りの声が相次ぐことになった。

 大方の乗客はバスを適正に利用しているが、一部にはモンスタークレーマーも存在する。自分のクレームが正しいか否か、しっかりと考えてもらいたい。

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