若林アナは局アナ時代の1980年代から2000年まで「全日本プロレス中継」で実況を担当し、その熱さでファンから多くの支持を得ていた。同年に日テレが全日本の中継を打ち切るとプロレスから離れたが、「恩知らずのキラー・カーン」「イカ天とはイカす天龍のことであります」など数々のフレーズを残し、自身も若林“恩知らず”健治を名乗ったことがある。07年に同局を退社し、フリーに転向。CS放送のFIGHTING TV サムライ、GAORAなどでプロレス実況に復帰。現在は若林健治アナウンススクールを主宰し、後進の指導にあたっているが、プロレスへの熱い思いは消えていない。
大仁田は今回、ライブ配信を行うにあたり、その実況に、若手の頃からの付き合いである若林アナに白羽の矢を立てた。快諾した若林アナは「プロレスは男の唄、裸の唄、昭和の唄!頑張ります!」とコメントし、久しぶりのプロレス実況に燃えている。
同大会の前売券は5月7日に発売を開始したが、大仁田以外の出場選手が発表されていないにもかかわらずわずか1週間でソールドアウト。そのため、会場側と協議して、ソーシャルディスタンスを保った上で増席したが、それも完売間近。ライブ配信チケットは、北米からの反響がすごく、問い合わせが殺到しているそうだ。当初予定の6月1日から前倒しして、5月22日から発売を開始することになったという。
そのライブ配信チケットでは、異例ともいえる「事前応援投げ銭」制度を導入。これはチケット購入時に同時に申し込むもので、「応援投げ銭」をした人の氏名が、会場正面の横断幕(6メートル×3メートル)に掲載され、SNSなどでも公表。氏名が掲載された横断幕は今後のすべての会場で使用される。
大仁田は今回の新団体旗揚げを「アメリカ進出」の足掛かりにすると明言している。世界的に配信され反響が大きければコロナ収束後、アメリカで「オーニタ」の電流爆破マッチが見られるはずだ。
(どら増田)