女優の伊藤沙莉を妹に持つ伊藤は、キャバクラ歴が10年で芸人より長い。フロア支配人まで上り詰め、「トラブルシューター」の異名も取った。久保田と鈴木は風俗店での勤務経験もあり、そこで培った実話や話術が芸人として生かされている。
キャバクラや風俗店のバイトは芸人ならさもありなんだが、「お笑い第7世代」で男女漫才師・ラランドのニシダの場合は稀有。セクシー映像にモザイクをかけるバイトをしていた。
ラランドといえば、あまたの芸能事務所からのスカウトを蹴ってフリーで活動。今春、個人事務所「レモンジャム」を設立して、相方のサーヤが社長に就任。マネージャーと3人で運営している。
広告関連企業に身を置き、芸人と二足のワラジを履く多忙なサーヤと反して、ニシダは休日が多め。そのくせ、遅刻が多く、無断で仕事をすっぽかすこともあるクズ芸人。26歳にしてほぼすべてのマッチングアプリに登録しており、「ラランドのニシダ」として「ラランドのコミュニティ」に入会。気に入った女性がいるとデートもして、ライブ会場に“ニシダの女”が複数名いることが珍しくない。
上智大学に入学した後に退学。再び入学したが再退学したあたりから、家族関係が悪化。現在は絶縁状態にあり、実家の敷居をまたぐことを禁じられているため、友人宅で居候している。
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「ニシダさんがクレイジーになった理由は、お金に困らない幼少期を過ごしたからでしょう。お父さんは超有名食品会社のトップ3の役員。異物混入事件が起こったときは頭を下げて謝罪する姿が、日本中に流れました。お坊ちゃま育ちのニシダさんが唯一やったバイトがモザイクチェック。時給が良かったので、効率的にもうけたそうです」(エンタメ雑誌のフリーライター)
アングラバイトは地味だった。モザイクが陰部から外れていると挙手。タイトルと何分何秒がズレているといった旨をメモに残す。およそ1年続けて感じたことは、中年のバイトが多いため、チェック漏れが意外に多いということ。基本は、1人1作品。責任逃れができないため、漏れがあると減給される。ニシダがミスをしたときは、先輩が「それは無理だよな~」と同情してくれたという。
“エロビデ芸人”。下ネタに寛容な「アメトーーク!」でも、さすがに経験者を集められないか……。
(伊藤由華)