辰巳から挑戦者として指名された山下は「指名された時は驚いたけど、もう切り替えられたので、5月4日に向けてコンディションを調整してますし、3年ぶりにリカとベルトを懸けて闘えることにワクワクしてます」とコメント。辰巳は「王者として山下は闘っておきたい相手であり、倒したい相手でもあり越さなきゃいけない相手として指名させてもらった。山下も私とシングルしたい顔をしていた」と指名理由を語った上で、「山下にシングルで一度も勝っていない。何をやっても壊れないし、何をやっても起き上がってくる。人間じゃないと私は思っていて、そういったモンスター、バケモノ、ゾンビを倒す方法は頭をグチャグチャにして跡形もないようにするか心臓を打ち抜くしか方法がない。5.4後楽園はそういった闘い方を考えている」と物騒な発言を連発。それほど山下が強大な相手であることの表現だと思われるが、「みんなが認める通りのエース。そうするしか方法がない」と言い切っていた。
3年前のタイトル戦では王者が山下で、挑戦者は辰巳というシチュエーションだったが「あの時のシングルは濃く残っていて楽しかった。立場は違えど、あのときも5月で運命的な一戦になるのかなと思うけど、3年前以上に自分は強くなっているので、しっかりやれるかなと思う」(山下)、「メチャクチャ覚えている。山下をぶっ倒してやると必死だったけど届かなかった。今回は3年前とは違う。私はチャンピオンだし、3年前を越す試合を見せたい」(辰巳)と両者とも進化した闘いを見せると誓い合っている。
タイトルマッチが無観客での開催となったが、「会場でお客さんに見て欲しいし、自分の中で悔しい部分はあるけど、そこは切り替えて、そのシチュエーションに自分はどうなるか、ワクワクしている。映像でお客さんが見て応援してくれると思うので、目の前のリカを倒すだけ」(山下)、「無観客は違った感覚になると思うし、正直に言えばイヤ。みんなモヤモヤしていると思うけど、そのモヤモヤを晴らす、嫌な気持ちがぶっ飛ぶような闘いをするので期待して欲しい」(辰巳)と前向きにコメント。
このタイトル戦の勝者が、同日実施の坂崎ユカ対中島翔子対瑞希の3WAYマッチの勝者を、6.6埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催の「CyberFight Festival 2021」で迎え撃つことになるが、山下が「3人とも負けているのでそこの悔しさを晴らせるというのはあるけど、3人とも自分にとってはメチャクチャ手強いので……」と言葉を濁したのに対し、辰巳は「私がみずぴょん(瑞希)とやるから大丈夫。山下は悩まなくて大丈夫」と一方的な愛情のみで対戦カードを勝手に決定するなど、既にたまアリ大会に目が向いているようだ。
(どら増田)