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『おはよう!時代劇』に非常事態? 中高年ファンも新規視聴者も興味をなくしているワケ

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松平健

 昭和から平成にかけて日本の各テレビ局は『水戸黄門』『大岡越前』『銭形平次』といった名作時代劇を次々に放送していた。しかし時は経ち、定期的な時代劇はなく年に1回の『必殺仕事人』の新作スペシャル、2019年までに計2シリーズが作られたBS-TBS版『水戸黄門』が放送される程度だ。

 そんななか、テレビ時代劇の灯を守っているのが、テレビ朝日で放送平日朝4時から放送されている『おはよう!時代劇』である。

 『おはよう!時代劇』は高齢者をはじめ、早朝に起きている人をターゲットにした時代劇の再放送枠で、主に東映製作の時代劇の再放送を2015年から毎日継続している。

 開始当時は「時代劇が毎日見られる」「早く起きた朝にちょうどいい」とシニア世代のみならず若い世代にも受け入れられ、常時2%と早朝の番組にしては珍しく高視聴率を獲得していた。

 だが、ここ数年『おはよう!時代劇』は取り込んだはずの若いファン、さらにはずっと番組を支えてきたはずの時代劇ファンからもそっぽを向かれている状態だ。

 その要因はズバリ、延々と放送され続けている『暴れん坊将軍』にある。

 『おはよう!時代劇』は開始当初、高橋英樹主演の『三匹が斬る!』、萬屋錦之介主演の『子連れ狼』といった作品も放送されていた。しかし、ここ3年は『暴れん坊将軍』シリーズのみのリピート放送が続いている。

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 その背景には『暴れん坊将軍』が圧倒的な話数(832回)を残し、知名度も高いということもあるだろう。ただ、『おはよう!時代劇』をうたう以上は「他の作品も見たい」と訴えるファンは多く「暴れん坊将軍はもう飽きた」「いい加減ほかのも見たい」と語るファンは多い。

 『おはよう!時代劇』が『暴れん坊将軍』のみの放送となっているのは、裏番組の存在も大いに関係があると言われている。

 フジテレビは2018年から朝4時にBSフジの人気番組『クイズ!脳ベルSHOW』を連日再放送。こちらは昭和時代に活躍した懐かしい芸能人がクイズに挑戦するという内容で、シニア世代の支持が圧倒的で、『おはよう!時代劇』と視聴者を奪い合っている状態なのだという。

 そのため、『おはよう!時代劇』としても冒険的な編成ができず、結果、安定的な人気を誇る『暴れん坊将軍』に寄りかかった編成にならざるを得ないとされている。

 早朝の再放送枠も大変だ……。

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