男は1月22日午前6時50分頃、神奈川県相模原市の小田急線相模大野駅で、上りエスカレーターの右側を歩き上っている際、左側に乗っていた32歳女性が持っていたカバンに自分の足が当たり転倒しそうになったことに立腹。腹いせに女性の顔を蹴り、鼻骨骨折の重傷を負わせた疑い。
事件後、男は逃走。警察が捜査を進め、防犯カメラの映像などから神奈川県大和市内に住む33歳の男が容疑者である可能性が高まり、4月に入り傷害の疑いで逮捕した。警察の取り調べに対し、男は「エスカレーターでつまずいた時に後ろの人に足が当たっただけ」と容疑を否認している。
男の主張は「足が当たっただけ」というものだが、実際のところ当たっただけで鼻の骨が折れるほどの怪我をするとは考えにくい。明確な故意を持って女性の顔を蹴ったと見るのが自然だろう。
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酷すぎる事件に、「状況がわからないが、鼻の骨を折るような怪我は、強く蹴らなければあり得ない。男の主張は言い訳に過ぎない」「防犯カメラがちゃんと捉えているのに、『足が当たっただけ』なんてよく言えるね。不愉快だよ」「悪いことをしたなら謝れよ。仮に当たったとしても謝罪するべきだろ」「逃走しておいて何を言っているのか」と怒りの声が上がる。
また、「片側空けをするからエスカレーターが大渋滞になってこういう事が起こる」「エスカレーターを歩くことを禁止するべきだ」「片側空けの文化を終わらせよう」という声も多かった。
エスカレーターの片側空けについては止めるよう呼びかける動きもあり、埼玉県がエスカレーターを歩かないよう求める条例を今年10月から施行する。しかし罰則規定はなく、効果を疑問視する声も多い。
その是非はともかく、エスカレーターを歩く行為には一定の危険がつきまとう。それを理解できない人間は、歩くべきではないだろう。