17日の「文春オンライン」(文藝春秋)によって報じられたこの問題。報道によると、佐々木氏は去年3月、演出チームのLINEグループに向け、お笑いタレントの渡辺直美をブタに変身させる演出を提案。さらに、この演出を「オリンピッグ」と表現していたことが明らかになり、大きな波紋を広げている。
そんな中、フィフィは報じられた同日夜にツイッターを更新し、この問題について言及。「森発言以上のインパクト」と元組織委員会会長の森喜朗氏の女性蔑視発言よりも衝撃だったとし、「アイヌのもだけど、一般的に動物に例えるのは好ましくない、特に海外では」と指摘した。
続けて、フィフィは「芸人だからイジられてナンボみたいな意見もある」としつつも、「本人が容姿でいじられるのをOKとしていても、それが世間の当たり前になる事で傷つく人もいるから、配慮は必要」とその芸人だけでなく、その容姿イジリで傷ついてしまう人もいると説明。さらに、「五輪の様な国際イベントでは国際的な感覚を優先して欲しい。一部の笑いのセンスをゴリ押しして、日本の印象を落とさないためにも」と断言した。
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最後には、今回の問題の本質について「女性軽視」や「ジェンダー差別」ではないとし、「『動物に例えること』が笑いになるというセンスのズレ」と断罪したフィフィ。この一連のツイートにフィフィの元には、「まさしくこれ」「こういう容姿イジリを面白いと思う人が作るものをもう信頼できない」「芸人本人がおいしいと思っても容姿で笑いを取ろうとするのは笑えない」という賛同が集まっていた。
佐々木氏は17日夜に辞意を表明している。これをきっかけに日本の笑いの価値観がアップデートされるだろうか――。
記事内の引用について
フィフィ公式ツイッターより https://twitter.com/FIFI_Egypt