佐々木宏
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社会 2021年03月28日 06時00分
日本の“外見いじり文化”に対し「怖くなった」の声も 渡辺直美を使った不適切演出、ドイツではどう捉えられた?
東京五輪・パラリンピック開閉会式の演出で、お笑い芸人の渡辺直美を豚に変身させるプランが演出チームのグループLINEで提案されていた問題で、日本では世間から「太っている人に対する侮辱」との批判が殺到した。この問題は欧州でも同様に報道されているが、容姿に関する発言はタブーとされているドイツでも、一連の流れが報道され話題になっている。ドイツではネット媒体を中心に複数のメディアが報道したが、ドイツ人の多くは「いくら外に出ないであろう会話の中でも女性の容姿について言及することは間違っている」「あらゆる技術が進んでいる日本で、いまだにこんなことを言う人がいることに驚く」など否定的な見方をしていたようだ。 もちろん日本でも渡辺に対する侮辱発言を問題視する人が多いものの、一方で、渡辺が過去に容姿を笑いに変える格好でコントをしていたり、顔を黒塗りにした格好をして笑いを取っていたことを指摘し矛盾をつく声も世間からは挙がっている。世間では一部の人がLINEでの侮辱発言以前に、日本には容姿をいじることを面白いとする風潮がそもそも存在していると指摘しているのだ。 ドイツでは渡辺が過去に容姿を笑いのネタにしていたことや、日本では“容姿いじり”をする風潮があるというところまで報道している機関はほぼないが、ドイツ人に話を聞くと、ドイツには日本のように外見をいじるという文化はないそうだ。バラエティ番組で女性、男性関係なく、外見を笑いに変えようとすることは「人種差別を笑いにするくらいあり得ない」と言い、「そもそもそれを面白いと思う人自体、少ない」と言う。 >>森喜朗氏の発言で日本人のイメージダウン?「日本人は終わってる」ドイツ在住の邦人が受けた屈辱的な言葉<< また、日本に10年近く住んだことのある30代のドイツ人男性は、日本で容姿いじりの場面に多く遭遇し、違和感を覚えたと話す。テレビをつければ女性お笑い芸人が自らを「ブス」と言い、太っていることや、はげていることを笑いに変えようとしている人も多く、驚いたそうだ。日本では日常でも親しくなればなるほど外見についていじってくる人や自虐で笑いを取ろうとする人もいて「他人の価値を下げたり、自分で自分の価値を下げることで笑いを生もうとしていることがショックだったし、それで笑っている日本人を見た時もショックだった」と話す。 さらに日本に長期滞在した人だけではなく短期の旅行で日本を訪れた人も、容姿いじりの場面に遭遇したという。日本に旅行した30代のドイツ人女性は、ホテルで何気なくテレビをつけたところ、言葉は分からないものの女性が外見について何か言われ、周りが笑っている場面を見て衝撃を受けたそうだ。このドイツ人女性は、「私が親だったら、体型や見た目など、人と違うことは個性でいいことだと教えるのに、それを日本では面白おかしく捉えようとしていた。個性を生かすと言う面ではいいのかもしれないが、こんなことがテレビ起こっていてはいじめが確実に助長されると怖くなった。日本の文化はもっと進んでいると思ったのに」と話す。 海外から見ると、日本のいじりは時代遅れとも言えそうだ。渡辺への侮辱発言が広く報道されたことをきっかけに、日本人一人ひとりがいじりについて深く考えることになればいいだろう。
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社会 2021年03月19日 20時00分
五輪不適切演出報道に「何で情報が漏れたのか」梅沢富美男が疑問 渡辺直美には「頭いいね、この子」と絶賛
3月18日放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)で、東京五輪の開会式・閉会式の演出トップを務める佐々木宏氏の差別的演出プランを報じた『週刊文春』(文藝春秋)の記事が取り上げられた。 佐々木氏は「オリンピック」を英語で豚を意味する「ピッグ」に掛け、お笑いタレント渡辺直美のぽっちゃりな容姿を侮辱する演出プランを、関係者のLINEグループに書き込んでいた。同氏は事実関係を認め謝罪し、演出の統括役を辞任した。 梅沢富美男は「このアイデアをなんで『週刊文春』が手に入れたのか。どこで何で漏れるの」と疑問を示した。MCの垣花正が、内部告発の可能性を指摘すると、梅沢は「だと思うよ。ああいうのを漏れちゃうんだ」と驚きの様子。垣花がメンバー間の結束力の問題に言及すると、梅沢も「俺はそう思うよ」と同調していた。自ら劇団を主催する梅沢としては、そうした内部統制の乱れに関しても気になるものがあるのだろう。これには、ネット上では「考えてみれば確かに不思議」「このLINEの流出って地味に怖いな」といった声が聞かれた。 >>「本人がOKでも、当たり前になることで傷つく人も」五輪の“ブタ”演出騒動、フィフィの指摘に賛同の声<< さらに、「この体型で幸せ」という渡辺本人のコメントも紹介。梅沢はこれには「立派な言葉だね。大したもんだ」「頭いいね、この子」と絶賛。垣花がバラエティで体型をイジることを躊躇する動きが出るのではと憂慮すると、元プロ野球選手で野球評論家の金村義明氏は「吉本新喜劇なんかはそれでやってますからね」と指摘。 梅沢も「お笑いの女の子たちもそうなんだけどさ、イジってもらってなんぼって世界じゃない。それがイジられなくなったら彼女たちが持ち物として成り立たなくなるから、それも大事だと思うんだ」と同じ芸能人の立場からの意見を述べていた。これには、ネット上で「確かにイジりもできなくなるのかね」「時と場所をわきまえるってことかな」といった声が聞かれた。
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社会 2021年03月19日 17時00分
「古市くん辞任してくれる?」番組での呼び名巡り中瀬氏が訴え? 不適切演出問題で佐々木氏辞任になぞらえる
19日の『とくダネ』(フジテレビ系)で、編集者でコメンテーターの中瀬ゆかり氏への呼称が話題となった。 この日の番組では、東京オリンピック・パラリンピック開閉会式の演出統括である佐々木宏氏が、お笑いタレント渡辺直美の容姿を侮辱するような演出を提案していたとの『週刊文春』(文藝春秋)の報道を受け、辞任したことが取り上げられた。VTRでは、3月18日発売の『週刊文春』の記事内容が紹介された。それによると、問題となった提案があったのは昨年3月5日で、佐々木氏から演出担当者らが参加する複数のグループ LINE に送られたメッセージでのことだったという。佐々木氏の提案には、渡辺を豚に例えた演出案が書かれており、これに対しメンバーから「女性を豚に例えるなんてあり得ない」などの批判が相次いだため、撤回したというものだ。番組ではナレーションで、本件は佐々木氏のメッセージから1年以上が経ち記事となり問題化したと付け加えた。 この佐々木氏の辞任に対してコメントを求められた中瀬氏は「芸の一部に取り入れていたふくよかな体のことを今後、周囲がアンタッチャブル的なことと感じたりすると、(渡辺自身が)そこ大丈夫なんですけどってなっちゃう」と発言し、容姿について言及することがタブーになってしまうことで、渡辺の芸の幅が狭まることを危惧した。また、「内輪のブレインストーミングがスクリーンショットで世に出されたら、ツッコミどころがあるものなんてたくさんある。1年前のLINEがなぜ今出てきたのかというタイミングを考えると、いろんな意図を感じますよね」と限られた人しか知らない情報が表に出るには、なんらかの理由があるとした。 >>『バイキング』出演の小倉、“オリンピッグ”演出に「絶対にウケる」発言で批判 楠田枝里子も猛反論<< 真面目にコメントした中瀬氏だったが、MCの小倉智昭は反応することなく、いきなり「中瀬さん、だってとくダネは中瀬さんのこと親方って言うのだもんね」とイジり始めた。中瀬氏はこれに動じることなく、「古市くん(社会学者で作家の古市憲寿氏)なんか、しょっちゅう番組でイジってますから、古市くん辞任してくれるんですかね?」と発言し、最後にはスタジオの笑いを誘っていた。 ネットでは「動物に例えるのはアウト」など佐々木氏の案を非難する書き込みが見られる一方で、「ブレストの段階で非難されたら何も言えない」と意図的に情報を表に出されてしまったことに同情する意見も見られた。また、中瀬氏への呼称についても「ブタは駄目で親方はいいのか」と番組のジェンダー意識を問うコメントもあった。 オリンピック開会式まで4か月しかない。未だ、観客を入れるのかも決まっていない国際大会が無事開催されるのか不安は募る。しかし、不安はコロナのせいばかりではなく、日本人のジェンダー意識の方が大きい問題なのかもしれない。
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社会 2021年03月18日 13時45分
渡辺直美「見た目を揶揄されることも重々理解」五輪の侮辱演出報道にコメント発表 自身の考え明かす
17日「文春オンライン」(文藝春秋)によって報じられた、東京オリンピック・パラリンピックの開会式の演出を統括するクリエーティブディレクターの佐々木宏氏の問題について、お笑いタレントの渡辺直美がコメントを発表した。 報道によると、佐々木氏は去年3月、演出チームのLINEグループに向け、渡辺をブタに変身させる演出を提案。さらに、この演出を「オリンピッグ」と表現していたことが明らかになり、17日深夜に佐々木氏は謝罪文を公表、辞意を表明した。 この騒動を受け、渡辺は所属する吉本興業の公式サイトにてコメントを発表。「オリンピックの件ですが、去年、会社を通じて内々に開会式への出演依頼をいただいておりましたが、コロナの影響で オリンピックも延期となり、依頼も一度白紙になったと聞いておりました。それ以降は何も知らされておらず、最初に聞いていた演出とは違うこの様な報道を受けて、私自身正直驚いております」と、報道については知らなかったとした。 >>「本人がOKでも、当たり前になることで傷つく人も」五輪の“ブタ”演出騒動、フィフィの指摘に賛同の声<< その上で、「表に出る立場の渡辺直美として、体が大きいと言われる事も事実ですし、見た目を揶揄されることも重々理解した上でお仕事をさせていただいております。実際、私自身はこの体型で幸せです。なので今まで通り、太っている事だけにこだわらず『渡辺直美』として表現していきたい所存でございます」と自身の考えを明かし、「しかし、ひとりの人間として思うのは、それぞれの個性や考え方を尊重し、認め合える、楽しく豊かな世界になれる事を心より願っております」と、侮辱表現に対しては警鐘を鳴らした。 吉本興業は、同記事に対して「当社及び渡辺直美が全く把握していないことですので真偽は分かりかねます」としている。
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社会 2021年03月18日 12時40分
「本人がOKでも、当たり前になることで傷つく人も」五輪の“ブタ”演出騒動、フィフィの指摘に賛同の声
タレントのフィフィが、東京オリンピック・パラリンピックの開会式の演出を統括するクリエーティブディレクターの佐々木宏氏の問題について言及し、賛同を集めている。 17日の「文春オンライン」(文藝春秋)によって報じられたこの問題。報道によると、佐々木氏は去年3月、演出チームのLINEグループに向け、お笑いタレントの渡辺直美をブタに変身させる演出を提案。さらに、この演出を「オリンピッグ」と表現していたことが明らかになり、大きな波紋を広げている。 そんな中、フィフィは報じられた同日夜にツイッターを更新し、この問題について言及。「森発言以上のインパクト」と元組織委員会会長の森喜朗氏の女性蔑視発言よりも衝撃だったとし、「アイヌのもだけど、一般的に動物に例えるのは好ましくない、特に海外では」と指摘した。 続けて、フィフィは「芸人だからイジられてナンボみたいな意見もある」としつつも、「本人が容姿でいじられるのをOKとしていても、それが世間の当たり前になる事で傷つく人もいるから、配慮は必要」とその芸人だけでなく、その容姿イジリで傷ついてしまう人もいると説明。さらに、「五輪の様な国際イベントでは国際的な感覚を優先して欲しい。一部の笑いのセンスをゴリ押しして、日本の印象を落とさないためにも」と断言した。 >>「とりあえず世間が納得するように女性をって選んだ人事」フィフィ、橋本氏の会長就任に皮肉<< 最後には、今回の問題の本質について「女性軽視」や「ジェンダー差別」ではないとし、「『動物に例えること』が笑いになるというセンスのズレ」と断罪したフィフィ。この一連のツイートにフィフィの元には、「まさしくこれ」「こういう容姿イジリを面白いと思う人が作るものをもう信頼できない」「芸人本人がおいしいと思っても容姿で笑いを取ろうとするのは笑えない」という賛同が集まっていた。 佐々木氏は17日夜に辞意を表明している。これをきっかけに日本の笑いの価値観がアップデートされるだろうか――。記事内の引用についてフィフィ公式ツイッターより https://twitter.com/FIFI_Egypt
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日本の“外見いじり文化”に対し「怖くなった」の声も 渡辺直美を使った不適切演出、ドイツではどう捉えられた?
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